少しの棘を孕む ページ31
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｢おっシッマ！これも食えるよな｣
｢ちょ、もう無理やって！あ、トントンがまだ食いたいって言うてるで｣
｢言ってへんわ！捏造すな｣
｢お前らよう飽きひんな…｣
扉一枚、だが分厚い扉を通してこれ程大きな声が聞こえるのだからさぞ室内は賑やかな事だろう。
Aとぴくとは食堂前の扉の前に仁王立ちしていた。
｢こんなに緊張するのいつぶりだろ…｣
『入軍した時以来かしら』
リスタール王国には幹部が三人しか居ない。そのうちの一人はAが入軍する前に殉職していた、らしい。それに二人は後方支援か主だ。演説など、幹部昇進時のみ。加えて我々国の幹部達は総勢14人も居るとか。精鋭達の集った個性派揃い、そんな集団の中に放り込まれる恐怖は計り知れない。
Aとぴくとは恐る恐ると扉を開ける。
｢来たな。皆、一度静かにしてくれ｣
グルッペン総統と目が合い、バリトンボイスが辺りに響き渡るとあれ程騒がしかった食堂が直ぐに静まり返った。辺りを見渡せば弟のショッピ、そして鬱が唇に弧を描いてテーブルに向かい座っていた。ゾムはスプーンを咥えながらひらひらと手を振っている。
｢この前伝えたと思うが、リスタールから引き抜いて来た二人だ。仲間が増えればもっと！楽しい戦争となるだろう｣
──我々国の総統は戦争好きと聞いていたけれど、これではまるで戦争屋じゃなくて？
『A・ルファルと申します。暗殺を主としておりまして、皆様方の手助けになれば幸いです。宜しくお願いします』
｢ぴくとと申します。秘匿通信の洗い出しを得意としております。宜しくお願いします！｣
パチパチと拍手が鳴り響いた。昨日まで敵国の核となる者だったのだ、完全なる信頼を得られているかは不明だが、一応表向きは歓迎しているらしい。グルッペン総統の人徳に感謝という所か。
｢疑うなら疑えば良い。我等を裏切ればこちらへ寝返らせれば良いだけだからな｣
くつくつと彼は笑う。まるで悪魔の様な笑み、小さな子なら逃げ出してしまうだろう。
｢さて、紹介は終わったな。質問などは各自好きに行うように。では、解散だ｣
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
