麗らかな朝 ページ27
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そこは広い空間だった。小銃やマシンガンが何丁か立てかけられており、霞的が並んでいた。
どれも真ん中へ空いており、今訓練所を使用している者がどれだけの腕を持つかが伺える。
Aが扉を開けた途端。鋭い殺気が辺りを充満した。殺気の根源は一人の男からだった。
ライフルを持ち、彼女へ標準を合わせ威嚇する。
｢何者だ｣
淡々と、それでいて牽制する様な声音。
Aは一瞬、生粋の軍人からの威圧に気が取られたがAはその男の声、風貌に釘付けになった。
薄い栗毛に、アメジストの様に美しい瞳。少し低くなったが、どこか面影を残した声。舌っ足らずな所も何もかもが一緒だった。故に、Aは両手を上げる。
『侵入者では御座いません』
｢ならば誰だ。幹部棟に女は居ない。名を言え｣
冷たい声にひやりと彼女の背中に冷や汗が流れる。このまま射殺されるのではないかと慌てて名乗った。
『…Aと申します』
目を見開く男…ショッピ。彼は銃を構えたまま、恐る恐ると問いかけた。
｢も、もう一度言って貰っても？｣
『A。…Aと申します』
殺気が止み、彼は構えていた銃を下ろし、その場に落とした。一歩、また一歩とAに歩み寄る。
凛と見詰めていた瞳に薄い涙の膜が張り、Aも釣られて涙を零す。
｢A、Aねえさ…姉さん？｣
『何度も言ってるじゃない…ふふ、そうよ。Aよ。よく…頑張ったわね』
ぎゅ、とショッピは唇を噛み締めるとどちらからともなく腕を広げ抱き締めた。
お互いを確かめる様に強く、強く。十年もの間を埋める様に。渇望していた相手が目の前に、手の届く距離に居るのだ。二人は暫く泣きながら抱き合った。
外の風が穏やかに二人の空間を満たした。
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霞的…弓道で使用する的
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
