思案 ページ26
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『……はっ…！』
目が覚めると見知らぬ白い天井。フカフカのベッドに横になっており、今見た物は全て本当に夢だったのだと思い知らされる。
──そうだったわ…昨日はもう夜も更けていたから、休ませて貰ったのよね
生々しい体験。脳裏にこびり付いた光景。あの時は最善の行為だと思っていた。
Aのクローゼットは特殊な構造となっており、秘密通路が存在する。貴族の邸宅には必ず脱出口があり、緊急時はそこから脱出する手筈になっているのだ。ほぼ全ての貴族の屋敷には秘密通路が存在しており、その場所も屋敷の者しか知らない。
弟、ショッピはあの場所から脱出出来たのか。今も、生きているのか。疑問と不安は募るばかり。
──いけないわね、塞ぎ込んでは駄目。心機一転して、外の空気でも吸おうかしら
この城に着いた時刻は大分遅かった。思っていたより時間がかかってしまい、ディナーには遅い時間。長旅御苦労と総統から暇を貰い、部屋に横になっていたはず。
窓を見ると、外は大分白んでいた。もう朝と言っても差し支えないだろう。食堂へ行って、散歩がてら軽食でも貰おうかとAは豪奢な客室を後にした。
─────────────────────
『あのロベリアの髪飾り…どこに行ったのかしら…』
Aの推理とグルッペン総統、オスマン外交官の言葉が正しければあの諜報員が持っている。
考えたくは無いが、Aが落としたあの髪飾りを鬱が拾ったのだと考えた。あの時は髪飾りを身に付けてはいなかった、はず。なのでどこで失くしたかと問われれば…あのバルコニーしか無いだろう。状況証拠で言えばあの場しか考えられない。
Aは自分の管理能力の無さに頭を抱えていると、突然銃声が聞こえた。
『なっ何よ！？』
ナイフを構え、銃をホルスターから抜こうと身構えるがそれは杞憂に終わった。
彼女の目の前には"第一訓練所"と書かれた扉が鎮座していた。恐らく誰かが使っているのだろう。
客室の近くに訓練所を設けるとはセンスを疑うが、Aの感性は少し人とはズレていた。
──ナイフばかりで、銃は最近扱っていなかったわね。客人ではなくて、幹部としてこの国へ来たんだもの。少しだけ…使わせて貰っても、良いかしら
Aはギィ…と重厚な音を響かせながら、扉を開いた。
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
