追憶 ページ20
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お行儀良く、気品と教養をつけなさいと母に言われた。だから彼女はその通りにした。
言う事を聞けば褒めてくれる、彼を期待という名の重圧で押し潰される所を見たくなかった。
結果、後悔を招く事になる。
｢…ねえさま、いっしょにあそんではくれませんか？｣
『姉様はこれからお稽古のじかんなのよ。終わったらいっぱい遊んであげる』
｢はい！たのしみにまってますね｣
困った顔で笑う少女と、未だあどけない少年。
はるか昔の記憶。霞がかって、よく見えない。
彼女は彼を愛していた。弟として、家族として。同じ時を過ごした。共に居る事が出来なくとも。
場面は切り替わって、全てが奪われたあの日。
『ここから出ちゃ駄目よ。良いと言うまで、暗くても我慢してちょうだいね』
｢い…嫌だ！姉様！置いていかないで！｣
『…ごめんなさい』
彼女の泣き出してしまいそうな顔。様々な人の叫び声。その光景を最後に、彼の意識は途切れた。
────────────────────
｢…ショッピ君、ショッピ君！｣
景色が白み、覚醒する。
ショッピはどうやら眠っていた様だ。
｢どうしたんショッピ君。会議中に寝るん珍しいな｣
『うるさいっすよクソ先輩。…何でもないです』
｢そうやで、ショッピ君基本は真面目やから会議とか大事や所では寝えへんやん｣
シャオロンが怪訝そうにショッピを見る。
彼は基本は真面目な方だ。確かに最近眠れていない所為もあるが…ある名前を聞いてからは尚更。
A、それはショッピの義理の姉の名前。
生き別れた彼女は今生きているのか、生死さえ不明。
だがつい一週間前、鬱先生から聞いた名前に肩に掴みかかったのを覚えている。
容姿を聞き出せばプラチナブロンドの髪にバイオレッドの瞳。聞けば聞く程同じだった。
その義姉を、引き抜く。
今更どんな顔をして会えば良いのか分からない。ありがとう、それとも会いたかった、と？
『…あんまり会議が暇やったんで』
｢暇！？…尖ったなぁショッピ！トントンすっごい顔でお前見てたで！｣
｢せや。鳩が豆鉄砲喰らった様な顔してた｣
『ぷふ…っそれは見たいかもしれません』
サボる事がないショッピが寝ているのだ。当たり前の反応だろう。
｢笑い事ちゃうぞ！後で粛清飛んで来るかもしれん｣
『げっ…急いで謝りに行かないと』
時計を見ると、丁度グルッペンとオスマン。そして偵察に行っていたゾムとAが帰って来る頃合。
彼は急ぎ足で書記長室へと向かった。
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
