我々国訪問日 ページ15
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彼女は容姿が人より秀でている事は自覚済みである。Aは自分の身体、顔、教養を使ってターゲットを屠る事に全力を注いだ。
そして出来上がった暗殺者がハニートラッパー、狙った男は必ず排除される。
｢例えば…実際に見せて貰う事は出来ますか？｣
『良いわよ。"貴方なら何でも晒け出せそうだわ"』
気持ち高めに艶のある声を出す。男は女が隙を見せるとそれを追いたくなる傾向にある。隙を見せて劣情を煽り、懐ががら空きになると首を掻っ切る。
それがAの戦い方だ。卑怯だろうと関係無い。力が弱い彼女なりの戦略なのだ。
明らかに瞳に熱を伴い彼を見る、だが見詰め過ぎず流し目を寄越す。にこりと口元に笑みを浮かべると手で彼の口元を手で覆い耳元で囁いた。
『…ね？私の戦い方はお分かりになったかしら。貴
方にもこれとあまり変わらない物を学んで貰うわ』
｢…り、了解しました｣
彼の耳がほのかに赤くなっている気がする。どうやら色関係に免疫は無い様だ。
からかい甲斐のある後輩が出来たと、Aは後にぴくとへと楽しそうに話しているのを彼が目撃し、暫く彼女にたじたじになるのは別の出来事である。
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｢Aさん！今日来るらしいっすね！｣
『本日の午後三時頃。丁重にお迎えしなくては』
｢俺はまだ他国に顔向け出来るまでは強くないけど、いつかAさんの仕事現場間近で見てみたいっすわ｣
『見ていて気持ちの良い物ではないわよ。貴方程の実力者ならすぐにでも仕事に出られる』
｢嫌だなぁ、Aさんと出てみたいんですよ！｣
彼がこの国に新人として採用され数日。
我々国の使者が来る目前まで迫っていた。いつもはラフな格好をしているがAはかっちりとした軍服を着込んでいる。護衛といえど、それなりの正装は必要不可欠なのだ。
彼、オットーは目覚しい成長を遂げている。日頃の訓練もさる事ながら、口もよく回る様になった。呼び名は《様》と敬称は付けなくて良いと彼には言ってある。ぴくとも同様に言付けたらしい。
｢おはよう。いよいよ今日だね。準備は出来た？｣
『ええ。後は陛下と合流して御出迎えするだけよ』
｢いよいよですね…我々国が訪れるまで｣
『なんて事無いわ。いつも通り振る舞えば良いだけ』
彼は僅かに項垂れた。目は髪の毛がかかり少し見え辛くなる。どうしたのかと伺おうと顔を覗き込んだ時、名を呼ばれた。
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おつ2(014785wmwi) - 最高だからハッピー○ーンの粉を決めようぜ☆ (2020年7月31日 18時) (
レス) id: b32bfe3549 (このIDを非表示/違反報告)
べす - 朝霧さん» 良い所で焦らすのが趣味ですので()まだまだ物語は続きます！是非またご感想を楽しみにしております！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - サブ垢での返信御容赦を。思わず笑っちゃいましたｗｗｗ再会してからが本番ですので！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
べす - 椿さん» うへへへとにやけてしまいそうな内容にするつもりですので、今後とも宜しくお願いします！ (2020年7月18日 17時) (レス) id: b38f87aa2d (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - いいところで、あぁ、うぁ、下の人と同じですまる (2020年7月17日 19時) (レス) id: dd19b1c917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベス | 作成日時：2020年7月11日 9時
