カボチャが二十三 ページ30
三年前の11月7日。
私たちは、萩くんが入院している米花中央病院で集まっていた。
巻「久しぶり〜!」
景光「萩原!……久しぶりだね」
零「怪我の具合は大丈夫か?」
萩「巻ちゃん!みんなも来てくれたの!!」
公安に所属されている私たちは、安易に一般人がいるところに居ては行けないが、萩くんのお見舞いぐらいはしたかったので、無理を承知で病院に来たのだ。
数分すると、伊達班長も病室に入ってくる。
伊達「萩原〜……ってお前ら!先に来てたのかよ!?」
巻「ごめんね!……陣平みなかった?」
みてねえぞ?と言う班長に「アイツのことだから遅刻じゃないのか」と返す零。
……ちょっと!!私の想い人に失礼だよ?
それから数十分。
ガラガラ、という音に扉へ目線を向けると、陣平が入ってきた。
零「やれやれ……」
伊達「遅刻だぞ」
景光「来ないかと思ったよ。……松田。」
陣平「悪い、悪い。事件事件で抜け出せなくってよ」
そう言いながら私の隣の椅子に腰かけた。
巻「はい、お見舞いのプリン」
零「僕からはこれ」
景光「俺からも。いいやつ持ってきたよ」
伊達「俺も萩原が好きそうなの持ってきたぞ。ナタリーからも預かってる」
陣平「俺からはこれだな」
それぞれお見舞いの品を渡すと、萩くんは「みんなありがとう!」と笑顔で受け取る。
萩「俺って愛されてる〜!」
陣平「今すぐ返してもらうぞ?」
萩「ごめんなさい!!」
……調子乗るからだよ。
巻「というか……なんで足を骨折したの?」
私はずっと聞きたかったことを聞く。
伊達「?……あー、階段から転げ落ちたらしいぞ」
巻「……」
呆れた目線を送ると、「ドジですみません……」と謝ってくる萩くん。
萩「陣平ちゃん居ないと寂しくて何事も上手くいかないんだよ!」
零「捜一に移ったんだってな。居心地はどうなんだ?」
陣平「まあまあってとこかねぇ」
伊達「俺も来月から警視庁に配属が決まったから、下手うって追い出さないでくれよ、先輩!」
陣平「バーカ、刑事としてはお前の方が先輩だろうがよ」
仲良いなぁ……ほんと。
巻「……あ!そーだ、萩くん!いつ退院できるって?」
ふともうひとつ聞きたかったことを思い出して、萩くんに顔を向ける。
萩「あと二、三週間すれば退院できるって看護師さんが言ってた!」
めっちゃ美人だったよ〜!と喜ぶ彼は相変わらずだな〜。
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水がある池 - 表現力えぐwwwと言うところから 始まったんですが、やっぱうまいわ! さすが友達!(身バレするし誰だよ) えーっと、コメ書いたの理由が ありまして。あのー、 本当にすみませんでした。 バグで消えたのでここで言わせて もらいます。すみませんでした。 (2023年3月27日 21時) (レス) id: 0086e14aa2 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 未零 ♪mirei♪さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです(*≧∀≦*)これからも更新頑張ります! (2022年12月30日 20時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 【書き忘れ】表現力が、超絶美味い!これからも頑張ってください! (2022年12月30日 19時) (レス) @page10 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
未零 ♪mirei♪ - 微妙な場所にコメント失礼します。次回予告などと、他の作者がしないような事をしているので、凄く興味深いです!初コメ失礼しました! (2022年12月30日 19時) (レス) @page6 id: 8da36c452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まみこ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/d0f1281f531/
作成日時:2022年11月17日 1時