拾参 ページ14
目を開けたら鬼の始祖である鬼舞辻無惨が猫の様に縦長に伸びた瞳をこちらに向けていた。
なぜここに連れて来られたのか、なんとなく察しはつく。
俺は上弦の陸に血をかけられた。
その際に油断して口を開けて血を飲んでしまったので呪いは復活しているだろう。
「お前は私に忠誠を誓っていただろう。それがなぜ鬼狩りの方に居るのだ?なぜ下弦でもあろう貴様があの様な雑魚に捕まる?」
「私はお前を甘やかし過ぎた。首を斬られ持ち帰えられた時にお前を呪い殺して置けば良かった。」
「しかし貴様はまだ使える、ならば人間の頃の記憶を消せば人をまた食い出すだろう。」
どすっと鈍い音が聞こえた。
「ウャァァアァァア」
血だ。身体中にあの方の血が回っている。あれ?記憶がだんだんと霧がかってくる・・・。
あの黄色い頭の子と勾玉を首につけた子は誰だろう。凄く懐かしい気がする。
「今までのことは全て忘れろ」
「そして私の役に立て、鬼狩りの柱と耳に花札の様な飾りをつけた子供を殺せ。」
「これからお前の名前は陸鳴だ。そうだな・・・、次の刀鍛冶の里を襲撃し、無事帰って来た時にお前を上弦に入れてやろう。」
「・・・」
「もう良い、下がれ。」
「御意」
やはり無惨様はお優しい。
俺の様な雑魚を上弦に入れてくれると言うのだ。
精一杯暴れてあの方に喜んで貰おう。
俺は上弦の肆、伍の御二方を両手で抱え玉壺様の案内の元刀鍛冶の里に辿りつく。
さあ、めいいっぱい暴れて、早く潰して上弦にしてもらおう。
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抹茶もち(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» ありがとうございます!!ほわほわ (2020年1月18日 19時) (レス) id: a05b1d498e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶もち(プロフ) - 夢染さん» ありがとうございます!! (2020年1月18日 19時) (レス) id: a05b1d498e (このIDを非表示/違反報告)
夢染 - めっちゃ好みです! (2020年1月18日 13時) (レス) id: b716b56083 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - ほわぁ、好きです。応援してます!!ほわ、ほわ (2020年1月18日 11時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年1月16日 4時