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「＿＿え、明日町に行くの？」
「えぇ、今のところ戦争もありませんし。グルッペンさんとトントンさんが司書組もたまには休めって言ってくれたので」
夕食も風呂も全て済ませて、今エーミールの自室で紅茶を入れてもらっていた。
白や淡いクリーム色を基調とした彼の部屋は、どこか落ち着く雰囲気で包まれている。
あぁ、だからさっきグルさんに「明日は図書館に来なくていいゾ」って言われたのか…
リストラかと思った。
一応私も幹部の扱いで、実戦に赴かないものの敵組織の資料集めなどを生業としている。
だから最近は司書の仕事に精魂を注いでいたのだ。
「久しぶりに一緒にお出かけしませんか？」
コトリと眼前に琥珀色の液体が入ったカップを置かれる。
猫舌なので、角砂糖を2ついれてから少し冷ますことにした。
「え、いいの？私いつもエーミールといるからたまには1人で羽を伸ばせばいいのに」
「いいじゃないですか。貴女、もし1人でお出かけして事故にあったらどうするんですか？」
「う…確かに…最近怪我多いからね…」
はははと笑いを零すと、彼は小さくため息を吐いて自分の紅茶すすった。
「笑い事じゃないんですよほんまに…最近怪我とか多すぎてヒヤヒヤしているんです。」
「すみません…」
「だから明日はずっと一緒にいましょう。普段のお礼もしたいですし」
ソーサーの上にカップを置き、色素の薄い瞳で微笑みかけられる。
「…じゃあ一緒に行くよ」
「わかりました、では寝ましょうか」
歯磨きを催促され、子ども扱いしないでと言いながら備え付けの洗面台に向かった。
カフェインとったから寝れないよ…
しかしそう考えたのは杞憂で、ベッドに横になると睡魔に襲われ、すんなりと夢の世界へと誘われたのであった。
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うさ(プロフ) - ヒーローは遅れてやってくる、普通にお話として大好きです。最後のオチの文が綺麗で素敵です。応援してます。 (2019年4月24日 15時) (
レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - 短い中でストーリーをまとめ、なおかつ綺麗なオチのある作品に仕上げる東雲さんの作風が本当に大好きです。簡潔なんだけど丁寧で飽きのこないというか。あっ勿論東雲さんのギャグセンスも愛してます。無理のない範囲で更新頑張ってください。 (2019年4月20日 0時) (レス) id: 965a17df9d (このIDを非表示/違反報告)
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