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九十六話 ページ2

千秋side


意識が戻って2日で俺は退院した

自宅で安静にと言われた

朝起きたけど凄くダルい

今日は体調が万全じゃねぇ

でも動けなくはないか

出かけようか


服を着替え外に出た


『……』


「おいどこ行くつもりだ?」


後ろから声が聞こえ振り向いた


『…場地』

場地「家で安静にって言われただろーが、1人でどこ行こうとしてんだよ」

『…散歩、暇だから』

場地「あ?散歩?……俺が暇つぶし相手になってやっから家でなんかすんぞ」

『え、なんで』

場地「見るからに顔色悪ぃし散歩なんか行かせらんねェわ、だから家」

『……わかった』


ほんと心配性だな

顔色悪ぃだけだっての

他はなんともねぇのに

まぁ千冬も止めてくんだろうけど

今はタケミっちんとこいるみてぇでいないけど

なんか、最近の千冬、場地よりタケミっちって感じがするんだよな〜

マジの相棒同士だなあれは

まぁタメの方が話しやすいか

タケミっちと仲良くなってくれたのはまぁよしだな

タケミっちにならなんでも任せられるし

俺がいなくなった時、千冬のこと任せられる

本当なら場地に任せるべきなんだろうけどな

なんかタケミっちの方が良い気がしちまった

場地は優しいやつだし、あの時守れてよかった

創設メンバーを絶対裏切らない

だから一虎も裏切れなかった

場地を見習って俺も……

薄ら気付いている

小4の頃の過去を

それと向き合わなきゃ行けないと言うことも

でもまずは思い出さなきゃ行けない

あの日、何があったのか

それが震えの正体

向き合うのは俺の成長を意味している

俺の知らない過去と向き合えば

病気とも戦える

そんな気がするんだ

だから見守っててくれ

マイキー、場地、千冬














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作者名: | 作成日時:2021年9月7日 0時

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