検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:17,749 hit

壱の弐 ページ2

____俺の全てが奪われた日。


いつものように俺は樽の手入れや商品を店頭に並べる作業をする。

店の掃除をしてそろそろお客さんが来る頃だ。


男「Aー!今日も頼むよ。」

『はいよー。毎度ありがとうございます!』

俺「おう!親父の後、継ぐんだろ?頑張れよ!」

『はい!また買いにいらしてくださいね!』

お客さんと何気ない話をする。

すると、父さんが店まで出てきて

父「A、ちょっと隣町まで運んでくれねぇか?店のお得意様でうちの店以外買わねぇって言ってくれてんだよ。」

久しぶりの遠出だな。

『わかった!ついでに挨拶でもしてくるわ。』

父「おう。行ってらっしゃい。」

父さんから届け物の商品を預かり、

隣町まで足を運ぶ。

ほぼ毎日店に出ているため、たまの遠出が好きだったりする。



____帰り道

ふぅ。商品も渡せたし挨拶も出来たし。

満足だな。

話し込んでると長くなってしまった。

家に着く頃には日が落ちているだろう。


.....あれ?


村の近くまで来たとき、一瞬だけ違和感を感じた。

いつもならまだ居酒屋とかで賑わっている。

どこか寂しい空気がした。


.........何かがおかしい。


いよいよ村に入るというのに店の提灯がひとつも無い。


俺は隣町で買ったお土産を地面に落とした。


そこには何人もの倒れている人がいたからだ。


『.....嘘....だろっ....?』

良くしてもらっていた酒屋のおっちゃん。

甘味屋の女将さん。


.......俺の初恋の人。

みんな倒れてる。

血も大量だ。悪臭もすごい。....おそらくもう....


そうだ。家は大丈夫だろうか。

俺は家まで無我夢中で走った。



もう。遅かった。

今朝まで美味しい朝ごはんを作ってくれた母さん。

笑顔で見送ってくれた父さん。


あぁ。これが絶望という感情なのか。


家の中で呆然と立ち尽くしていたとき


?「まだァいたのかァ??美味そうな奴だ。お前もこいつらみたいに美味しく頂いてやるからな?」

びっっっっくりした。

光の速さで振り向くと見た事ない怪物が目の前に立っていた。


『ひッ...!!あんたがみんなをやったのか...!?』

鬼「そうだ。この村は美味いやつが沢山いたなぁ。特に花屋の娘。あれは上質だったなぁ。」


......花屋..あぁ...俺の初恋の人...

目の前が涙でぼやけていく。

俺の人生ももう終わりか。

もっと遊びたかったな。

生きたかった。




?「全集中__水の呼吸.壱の型 水面切り」


水飛沫とともに1人の少年が現れた

壱ノ参→←壱ノ壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
130人がお気に入り
設定タグ:男主 , 鬼滅の刃 , 男主総受け
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Matoi(プロフ) - うんちっちさん» あわわわ!!ありがとうございます!めっちゃ不定期だしただの主の妄想ですがよろしくお願いします!笑 (2020年4月11日 18時) (レス) id: b541da4043 (このIDを非表示/違反報告)
うんちっち - すごい!もうここで神作確定←更新頑張ってください!待ってます!! (2020年4月9日 0時) (レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
Matoi(プロフ) - 紅餅☆今は焼けて黒餅!さん» すみません!今直しましたー! (2020年3月25日 22時) (レス) id: b541da4043 (このIDを非表示/違反報告)
紅餅☆今は焼けて黒餅! - オリジナルフラグを外した方が良いですよ。(^o^; (2020年3月25日 22時) (レス) id: 3354dbd093 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Matoi | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年3月25日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。