其ノ肆拾捌 別れと始まりの兆し ページ49
No side
此処は、認められた一部の人間しか立ち入ることが出来ない森、精霊ノ棲ミ家。
其処に、一人の精霊遣いの少女と二人の鬼が居た。
「二人とも、忘れ物は無い?暫くは戻って来れないから、しっかり確認して」
「大丈夫だ、元々そんなに持っていくものも少ないしな」
「Aこそ、忘れ物無い?」
「私も大丈夫」
三人は互いに忘れ物がないかを確認して、森の麓まで降りる。
そして、分かれ道のところで足を止めた。
鬼の二人、錆兎と真菰は狭霧山に向かうが、精霊遣いの少女、Aは反対の道を歩くからだ。
「じゃあ、二人とも、気をつけて」
「Aもな」
「絶対にまた会おうね!」
鬼狩りをする者の約束は、必ず守られるものではないのを、三人は知っていた。
でも、また会えると信じて、鬼の二人は少女と別れて、狭霧山に向かうことにしたのだ。
「うん!またね、錆兎!真菰!」
精霊遣いの少女もまた、二人と会えることを信じて、二人に大きく手を振った。
互いに暫しの別れに一抹の寂しさを覚えつつ、二人の鬼は鬼殺隊の任務を熟す為、精霊遣いの少女は己自身の力を高める為に足を進めた。
物語は進んでいく。
そして舞台は一年後。
「はじめまして、私は宇原陽月。どうぞ宜しく」
物語は大きく動き出す───。
此処まで読んで頂きありがとうございました!→←其ノ肆拾漆 鬼殺隊と狭霧山
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抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - あやめさん» 嬉しいです!1ヶ月近く更新出来ずにすみません…。早く新しい話を読んで頂けるように頑張ります!コメントありがとうございました! (2020年5月30日 22時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - とても面白かったです!これからもがんばってください!更新お願いします!!! (2020年5月30日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - (=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢さん» はじめまして!型の提案ありがとうございます!とても良いですね!是非採用させてください!説明もつけて頂きありがとうございます! (2020年4月15日 8時) (レス) id: 606e94aca2 (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ@サブ垢(プロフ) - はじめまして。型のことですが、「巻雲・天波虹」けんうん、あまはにじ というのはどうでしょう?説明半円を描くように何回も切る。それは相手には遅く見えるが、実際はものすごい勢いで切りつけている…的な。 (2020年4月15日 2時) (レス) id: ed1bcccac4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ@琥珀(プロフ) - チョコさん» 了解です!返信ありがとうございます! (2020年3月13日 11時) (レス) id: 00cd6a155e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鷹麦 | 作成日時:2019年12月21日 19時