世界 ページ37
章「ごめんな？」
抱きしめてた腕を緩めて、私の顔を覗き込んでまた謝ってきた。
『住んでる世界が違うから不安になっちゃうんです、、』
狭い世界で生きてる私は、安田さんの世界を何にも知らない。
『それに、、』
「それに？」
"相当遊んでるらしいよ"
『ううん、何でもない、、』
聞く勇気がなくて、出かかった言葉を飲み込もうとしたけど、
「言うて？不安なことは言うて欲しい。」
って彼が優しく言うから、
『相当遊んでるらしいよ、って、、』
飲み込めずに溢れた。
「、、誰から？」
『菜摘が克之さんから聞いたって、、』
「、、とりあえずどっか入ろか？」
安田さんの目が一瞬泳いで、目の前にあったカフェに連れていかれた。
「何か食べる？」
一番端っこのカウンター席で、私を壁がわに座らせて、安田さんは私の方に体を向けて座る。
『、、カフェラテ。』
食べたい気分じゃない。
「コーヒーとカフェラテ。」
『、、』
♪〜
オーダーしてからすぐ、テーブルの上に置いた安田さんの携帯に着信があった。
着信:莉乃
『、、』
見えてしまった着信相手。
女の人の名前ってだけでマイナス思考になる。
「ちょっとごめんな？、、はい、何？」
彼は私の目の前で受けて、目の前で話してる。
「俺もう行けへん。大倉らにも言うといて？」
口調は淡々としていて冷たいと感じるくらいだ。
「、、あー、バーベキューな、、ちょっと考える。」
また連絡するわ、切るで？ってさっさと切ってしまった。
『、、いいんですか？』
「おん、こっちの方が大事。で、さっきの件やけど、、」
相当遊んでるらしいってやつ、、
「正直言うと、、素行は悪かったな、、」
『、、』
「でも、、Aと会ってからは一切ないで？」
信じて欲しい、って完全に私の方に体を向けて至近距離で言ってきた。
「お待たせしました。」
『あ、すみません、、』
安田さんが、コーヒーとカフェラテを持ってきたお姉さんに背を向けたまま完全無視するから、慌てて私が返事した。
お姉さんが離れたあと、私を見つめたままの彼にまた向き合って話の続きに戻る。
『、、私はそこまでされるほどの人間じゃないです、、』
顔もスタイルも普通で、頭もよくないし、付き合っても安田さんには何のメリットもない。
「でも俺は好きになった。」
『、、』
「俺はAを見て、この子や！って思った。」
安田さんが泣きそうになってて、
その顔が愛しくて無意識に彼の頬に触れてた。
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Hina(プロフ) - 私の誕生日本当に7月4日でびっくりしました笑笑 (2022年8月31日 22時) (
レス) @page16 id: 1a6f3181e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 祐菜さん» (付けたし)センスも文才も自分にあるとは思ってませんが(笑)少しでも共感してもらえるように無い頭絞って頑張りますっ(笑)！ (2019年7月28日 10時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 祐菜さん» 祐菜さん、超絶嬉しいコメントありがとうございます(≧▽≦)ひよりんがアホなんでね、後で自分で読み返したときに分かるようにしてます(笑)妄想の世界やからね、女の子はひよりんの理想像。こんな子になりたいなぁ、って、思いながら書いてます！これからも頑張ります！ (2019年7月28日 10時) (レス) id: ce87251b5c (このIDを非表示/違反報告)
祐菜(プロフ) - 関ジャニの方たちだと知らなくて読んでましたが、オリジナルであっても最高なストーリーでした。話の進み方も女の子たちの性格も丁度良くて今まで読んだものの中で一番好きです。私の心を浄化していただいて本当にありがとうございました。長文すみません…笑 (2019年7月28日 2時) (レス) id: e054e8dd1c (このIDを非表示/違反報告)
祐菜(プロフ) - イケメンすぎてずっと悶えながら見てたのですが、最後のお父さんとの会話になった瞬間突然号泣してしまいました。いつの間にやら私の心は荒んでいたらしく、久しぶりに純粋な話を読んで涙が出たみたいです(笑)とても暖かいお話でした。 (2019年7月28日 2時) (レス) id: e054e8dd1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2018年3月13日 21時
