(青side)不安定 ページ5
それから２ヶ月ほど経ったけど、
(六本木○○ホテル802)
「やった！一番乗り！」
『アユか、、ま、ええわ、、』
「ちょっと！何それ(笑)！」
Aは１度も来たことがない。
何でかそれがムカついて、、
「ありがとうございました、、こんにちは、、」
Aの花屋に行った。
ちょうど客を見送るとこやって、外に出てきたAにすぐ見つかる。
相変わらず透き通るような白い肌と、サラサラで真っ黒のロングヘアに彫像のようなキレイな顔立ち。
どことなく儚げな表情やけど、消えてしまいそうやったアイツとは違って、姿勢は凛としてる。
『久しぶりやね。』
「そうですね(笑)」
『、、』
それだけ言うて、俺を置いて店に入っていった。
中を覗いたら、仕入れてきた花をバケツに入れてて、足引きずりながら働いてる。
『なぁ、、』
「はい？」
『何で来ーへんの？』
あの木製のスツールに腰かけて、一生懸命働いてるAに話しかける。
「六本木のホテルにこんなカッコで行けないでしょ(笑)？」
７月に入った今日は、ジーパンにTシャツ。
お店もあるし、朝も仕入れで早いし、ってノールックで答える横顔がキレイで無意識に見つめてた。
「それにね、、」
足が悪いから遠出は出来へんて。
『タクシー使ったらええやん。』
「芸能人みたいにお金持ちじゃないですから(笑)」
簡単に言わないで！ってクスクス笑ってる。
『完全に落ちたと思ったのに、、』
「残念でした。はい、どうぞ。」
俺に差し出してきた、小さい花びらで作られた丸い形の花。
『何これ。』
反射的に受け取ってもうた。
「ダリア。花言葉は、、」
"華麗"
"優雅"
「それと、、」
"不安定"
『、、ケンカ売ってる？』
ドキッとした。心臓、針で突つかれたみたいなった。
「ふふっ、思い当たる節あり(笑)？」
『無いし、、なぁ、、』
「すみませーん！」
話しかけようとしたら客が来た。
A「いらっしゃいませ(^_^)」
『、、』
ニコニコ笑顔で接客してて、5000円の花束の依頼を受けてるし。
てゆうかこの花屋、観葉植物を全く置いてない。
切り花ばっかりで、なんか違和感。
「ありがとうございました！」
外まで見送りに行って、客が見えへんようになるまで立ってる。
『儲かってんの？』
戻ってきたAに、少し皮肉っぽく聞いてみたら、
「私ひとり食べていける分は儲かってます(笑)」
『、、』
全く嫌味が通用せえへんAの手を掴んで、カウンターに押し倒した。
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まるなす - ひよりんさんの小説好きです。これからも楽しみに待ってますね。 (2019年9月21日 20時) (
レス) id: e561b9b5e6 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ベリー��Toppoさん» 応援ありがとうございます！頑張りますっ(￣▽￣)ゞ (2018年1月8日 23時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ベリー��Toppo - こちらこそありがとうです!!実はこれにのめり込んだきっかけが追い恋で… 追い恋を読み始めて直ぐひよりんさんのファンになりました(笑)勝手なんですがこれからも応援しています！ (2018年1月6日 0時) (レス) id: 8865345ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - ベリー��Toppoさん» 全部読んでくれたんですか！？ありがとうございます(σ≧▽≦)σ頑張ります！！ (2018年1月5日 21時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
ベリー��Toppo - 一気に読んだんですが…めっちゃ泣きました！！今でも泣いてます(笑)あと、ひよりんさんの小説、全部読ませて戴いたんですが、全部いい話で、、全部泣きました。。。(苦笑)頑張ってください！ (2018年1月4日 23時) (レス) id: 8865345ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよりん
| 作成日時：2017年9月26日 23時
