fruit of our love (青) ～追い恋 2nd～ (6) (ページ23)

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頑張るところページ23

「Aってすげーな。」

ハルさんとレミさんが帰ったあと、
遅めのランチを大将のお店で食べながら、章ちゃんが誉めてくれる。

『そうかなー(笑)うまっ♪』

話し半分で聞きながら、豚カツを頬張ってたら、

「そんなこといつから思うようになったん？、、付いてるっ(笑)！」

私の口に付いた衣を取りながら、聞いてくるから、

『えー、、どうだろ(笑)？お母さん見ててそう思ったかもー、、』

お父さんは次男で、私が高校生の時に他界したおじいちゃんとおばあちゃんの実家には、今、長男のおじさんが住んでる。

やっぱり長男のお嫁さんが一番偉くて、
親戚の集まり事の時、長男嫁とおばあちゃん達にコキ使われて、お母さんはずーっとみんなのために動いてた。

『でもね、いっつも笑顔でね、、』

「、、おばさんらしいなぁ(笑)」

帰りに、大丈夫？ってそっと聞いたら、

母「お父さんが後で慰めてくれるから大丈夫♪」

ってニコニコしてて、

父「お母さん、いつもごめんね、ありがとう。」

ってお父さんがお母さんに感謝してた。

『だから、私も章ちゃんが慰めてくれるから頑張ろー！って思えるんだ♪』

「、、ホンマにスゲーわ(苦笑)」

スゲーの意味は分からないけど、

『だから！章ちゃんも頑張ってニコニコしてね？』

いっつもピリピリしてるもん。

「えー、、俺ムリー、、」

金にならんし、何の得にもならんし、、

「Aいじめるヤツ俺の敵やし。」

最後の唐揚げを口に入れて、手を合わせてごちそうさましてる。

『もー、、バカー(汗)』

「そんな誉められたら困っちゃーう♪」

って言いながら可愛く頬杖ついて、まだ食べ終わってない私を見つめてくる。

『食べにくい、、(笑)』

「A？」

『んー？』

「お前はそんなん考えんでええよ？」

『、、どうして？』

「俺おるもん。」

『、、』

「ええやん、嫌われても、、」

全員敵になっても俺が守ったるやん、って、

『、、そんなカッコいいこと言われると、私の頑張り意味ないじゃん(苦笑)』

「そういうこと！意味のない頑張りは必要ないんやで(笑)？でもな、、」

『、、でも？』

「はよ食え。豚カツひと切れに何分かかっとんねん、、」

って、ここは頑張るところみたい。

結局食べきれなくてギブして、

「もうちょい食って欲しいねんけどなぁ、、」

残りを章ちゃんに食べてもらった。

・

『「ごちそうさまー！」』

大将「いつもありがとね！」

大将のお店を出て、ようやく買い物に出掛けた。