fruit of our love (青) 〜追い恋 2nd〜 (6)

嫉妬 ページ11

ｴﾘ「てか、晃義君大丈夫なの？」

彩「今日は飲み会だって。」

赤ちゃんをソファーに寝かせて、がっつり食べてる彩乃さん。

大「アイツが浮気とかないと思うけどなぁ、、」

ｴﾘ「寂しいんだって(笑)」

章「、、A、おかわり。」

『はい、、』

章ちゃんはこの会話には一切入らないみたい。
お盆に章ちゃんのお茶碗を乗せたら、

『、、』

大倉さんもノールックでお茶碗を乗せてきた。

ご飯をよそってたら、

彩「子供いない人に聞いたのが間違いだった！」

彩乃さんが怒りだした。
気まずくて、炊飯器のそばでじっとしてたら、

章「、、メシがまずなるわ(笑)」

って言いながら、肉じゃがのお皿を持ってきて私のそばで食べ始めた。

ｴﾘ「確かに子供はいないけど、よくそういう話聞くから、、」

彩「だから、作ってから言ってよ！何にも知らないくせに！」

いやいや、あなたが来たんじゃん、、
エリちゃん呼んでないじゃん、、

ｴﾘ「、、」

大「もー帰れ。」

彩「、、っ！」

大「そんなしょーもない話、聞いたってるだけでも有り難いと思え。」

ｴﾘ「忠義っ(汗)！」

彩「、、(泣)」

この修羅場、思わず止めに入ろうとしたら、

章「部外者は関わるな。」

章ちゃんが私の腕を掴んで、ボソッて呟いた。

『、、だって、、』

章「大丈夫やって(笑)」

めっちゃ悪い顔してるし(汗)

大「俺ら明日めっちゃしんどいねん。はよ寝たいねん。」

この前は跡継ぎ自慢で今日は旦那の愚痴とかマジ勘弁やわ。

って、大倉さんが、既に泣いてる彩乃さんをたたみかけるように責めてる。

彩「酷い、、」

大「その言葉、そのままお返しするわ。エリは優しいから何も言わんけどな、、」

ほんまどーでもええし！ってひとこと言い切った。

そしたら、

ピーンポーン、、

エントランスのチャイムが鳴って、

ｴﾘ「はい、、あ、こんばんはー、、」

『誰？』

ｴﾘ「晃義くん(苦笑)」

彩「、、」

・

晃「兄貴ごめん、、」

大「はよ連れて帰ってくれ。」

彩「、、飲み会じゃなかったの？」

晃「お前が兄貴とエリちゃんに迷惑かけてるから来たんやろ？」

大倉さん達の贅沢な暮らしに嫉妬して跡継ぎ自慢したり、
晃義さんと大倉さんの収入を比較されたりしたらしく、

章「そらイヤになるわ(笑)」

『こら(汗)！』

彩「、、ごめんなさい(泣)」

晃「俺も頑張るからさ、、」

何とか修羅場がおさまって、

ｴﾘ「あ、起きた(笑)」

赤ちゃんが良いタイミングで目を覚ました。

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