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「 あら、むしろバレてないと思ってたの? 」
くすくすと口元に手を当てて笑う木下先輩は楽しそうで、思わず開いた口が塞がらなくなってしまう。わたしはなんでという疑問を隠すことなく、もう一度木下先輩にぶつけた。
どうやら以前わたしが課長から観音坂先輩を庇った時から、日下部Aが観音坂独歩に好意を抱いている、という噂が営業課で広まっているらしい。噂の発信源は誰か分からないけれど、営業二課の者なら全員見ていたのだから可能性は全員にあるだろう。
そうならそうと言って欲しかった。わたしだけ観音坂先輩への好意は気付かれていないと思っていたのか。それは傍から見たらとても滑稽なのでは?そう考えて顔に熱が集まるのがよく分かった。
相変わらず楽しそうに笑う木下先輩。むぅっと頬を膨らませれば、ごめんねと軽く言った。別にわたしとて観音坂先輩への恋心を隠し通すつもりはなかったが、社内恋愛ということもあり立場は少なからず危うくなるのでは、という心配があった。それを伝えると木下先輩が先程とは違う凛とした笑顔を浮かべて口を開く。
「 大丈夫よ。まさかあの課長が社内恋愛になんて気付くはずないじゃない? 」
「 それならいいんですけど……。もしバレた時、観音坂先輩にまで迷惑がかかるのだけは避けたいです 」
「 ほんとうに観音坂くんのこと好きなのね 」
こくり、頷いた。元々自分に嘘をつくのが得意なタイプではない。それに加え信頼出来る上司なのだから、素直に頷いてしまった。
観音坂先輩への想いを隠し切るのはとても難しい。それ程までに、もう手が付けられないほどに膨らんでしまっているから。この旅行だって観音坂先輩との距離が少しでも縮まれば、だなんて思って参加してるの。不純かもしれないけれど、女の子だったら分かると思う。
木下先輩が行きましょ、とわたしの手を取った。旅行はまだまだこれからだ。二泊三日のこの旅行に、期待することもあれば諦め半分な部分もある。けど、どんな感情だってきっと大切なものになるはずだから。
きっとビーチにはもう大好きなあの人が待ってる。わたしは元気よく返事をしてその手を握り返した。
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葡萄爽希(プロフ) - どっぽちん…君は最高にかわいいよ!!!! (2022年10月4日 21時) (レス) @page45 id: d897661d77 (このIDを非表示/違反報告)
y - オリキャラ出すなら注意書きしてほしかった… (2022年5月7日 8時) (レス) @page15 id: 103c948e3e (このIDを非表示/違反報告)
ヒプマイ好き推し決められん - どっぽちん…お前可愛いかよ…(((((殴はっ!!!(`°A°´)し…死ぬところだった…ヤバイヤバイ((汗 良い作品ありがとうございます!!!応援します!!!頑張ってください!!!!!!! (2021年5月16日 15時) (レス) id: 9f95d8689d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきごん - ステキな作品をありがとうございます…!!どぽちん可愛い…!! (2019年10月2日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
ましろ.(プロフ) - れをさん» コメントありがとうございます。最後までお読みいただき、また独歩くんと夢主ちゃんを見守っていただき本当に有難いです。完結できたのも読者の皆様のおかげだと大変嬉しく思っております 。○ 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 (2018年11月25日 8時) (レス) id: c3377e09aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ. | 作成日時:2018年10月12日 17時