第一話 ページ3
ぱち、と目が覚めると、そこはふかふかの大きなベッドー………ではなく
固くて寂れたベッドとも言えないシーツの上だった。
辺りを見回しても薄暗く、どこか苔臭い。
鉄格子があるところを見ると、俺は今牢屋に入れられているようだ。
…いやいやいや、牢屋に入れられているようだ。じゃねーーーよ！！！！
どこだよここ！！！そして店の開店間近なんですけど？！何あの紋章！！ねぇ！！
俺何も犯罪犯してないんですけど？！ちょっと偉い人ーーー！！
がちゃんと鉄格子を両手で掴むも当然壊れない。
ずるずるとへたり込み、はぁ…とため息をついていると後ろからぴちゃんと音がした。
俺はビクッとして後ろを振り返る。
奥の方に，暗くてよく視えないがもう一人人がいることがわかった。
よかった、人がいるんだ。この人に聞けば，何か事情がわかるかもしれない。
そう思って恐る恐る近づく。
『あ、あの〜、すいません。自分記憶がなくて…ここはどこなんでしょうk………』
そこにいたのは、ぱっと見5、6歳だろうか。小さな男の子がぺちょんと座り込んでいた。
少年は此方をぼけーっと見つめているが、喋る気配がない。
首に鎖が繋がっているから…罪人なのか？こんな小さな子が？
手も薄汚れてどこか血が出ているようにも視える。
今は冬だというのに薄いシャツ一枚じゃないか。これはどういうことなんだ？
これじゃあとてもじゃないけど、話なんか聞けないよなぁ………
『…僕、寒くないの？』
？「………」
こてん、と首を傾げたところを見るに言ってることがわからないらしい。
ど隷なのか…？いつからこんな扱いを受けているんだ………
とりあえず自分の着ていたコートをその子に被せてさっきのベッドに戻る。
ベッドと言っても、これはただの四角い台に薄っぺらなシーツを引いただけのものだ。
鉄格子からチラッと視えたここの雰囲気からして、日本ではまずない。
意識が飛ぶ前に見えたあの紋章……多分，異世界転生？というやつだろう。
でもあれって普通はトラックで事故とか神様が間違えてとかじゃないんですかね。
その挙句にこんな固いベットで寝かされて牢屋の中で罪人扱いって……
店はどうなったんだろう、俺がいなければきっと取り壊されてしまう。
俺、あの店結構気に入ってたんだけどな……
帰れるのだろうか。帰れなかったとして、これからどうするんだろう。
俺はお先真っ暗な状況で色々考えながら牢屋の中で一人過ごしていた。
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Masatoサブ＠3(プロフ) - ｼﾝｼﾞﾝさん» ありがとうございます！亀更新＆また垢消えた泣ですが頑張ります！ (2023年1月6日 9時) (
レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾝｼﾞﾝ - めっちゃ面白いです!!!!応援してます (2023年1月4日 20時) (レス) @page47 id: 46a033504b (このIDを非表示/違反報告)
優斗 - こあさん» ありがとうございます…うぉおぉぉおおやさっささっさっすぃいいぃぃい（深夜テンション (2022年12月18日 0時) (レス) id: e70ef9156d (このIDを非表示/違反報告)
こあ(プロフ) - ストーリー性が面白いから見てますね！ (ハート押しときます！) (2022年12月18日 0時) (レス) @page46 id: b820e4a724 (このIDを非表示/違反報告)
森の民(プロフ) - 君でしたねこれは失礼(( (2022年12月4日 17時) (レス) id: 6c1a629d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優斗_1128 | 作成日時：2022年9月24日 8時
