言い訳ばかり探してる毎日【俺スカ】 (ページ7)

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結衣や東条,明智達に手を振り払われると思うと何故か怖くてうるさい教室でイヤホンをしてクラシックを大音量でかけて固く目を閉じた.
今日は少し早く起きたせいか意識が暗いところに落ちていく.

「見て見てAちゃーん! 」

『なにー?って,え,この子誰? 』

「俺の彼女! 原田糸ちゃんって言うの. いいっしょー? 」

『はらだ…いと,さん… 』

「そっ! まぁ今のAちゃんには難しいかもしんないけどさ,いつかきっと素敵な男の子が見つかるって! その時こそ,やっと自分が女の子(・・・) だって自覚出来るんじゃない? 」

『おんな,でも兄さん. 僕は, 』

「〝僕〟じゃなくて〝私〟だろ〜? ったく,Aちゃんは本当に仕方ない子だなぁ」

『 …ごめん,なさい… 』

『あ,思い出した』

原田「ナニをよ」

『へ? 〜わぁぁぁあｯ!? びっくりしたぁ… 』

原田「アンタ私が来た時から寝てたわよね? いい? 今から大事な説明をするんだから耳の穴かっぽじってよーく見とけ」

『見るんだ』

この話が終わってからでもいい.
もしこの人が,原田糸さんの関係者なら,なんとかして原田糸さんの連絡先を聞くだけだ.
そしたら,兄さんの場所も分かるかもしれない.
兄さんの場所が分かった暁には,あの自慢の頭,使えなくしてやるんだから.