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柊《いいだろう,残るは4人だ》
カメラ越しで柊の声が聞こえた.
里見が自分の罪を償う為に自分を5人のうちの1人にしてもらった.
改心したっていうのに,そんな無理することはないだろうに.
柊《瀬尾雄大!》
『 …蓮,準備するぞ 』
雄大《ふざけんなよ! なんで俺が!》
蓮「 うん, 」
柊《堀部瑠奈!》
『 ッ, 』
瑠奈「 ヤダ! A,助けて,Aッ!!! 」
準備をしていた手が止まった.
嫌でも頭に響く瑠奈の声.
本当に死ぬわけじゃないって分かってるのに,瑠奈の泣き叫ぶ声を聞くと心が痛くなる.
蓮「 A…先生と,決めんだろ? 」
『 …と,思うじゃん? 実は任せっきりだったんだよねぇ… 』
準備に必要な作り物の手を眺めた.
瑠奈の手はこんな色じゃないし,爪もちゃんと手入れされてて綺麗な手だ.
俺はきっとこの学年の誰よりそれを知っている.
『 でもまぁ…こっちの方が安全だし…暇だけど 』
蓮「 あはは…確かに暇だよな,今日も結局ひと仕事して本とか読んだり寝てただけだし… 」
『 ほんとそれ. せめてスマホかプレイヤー返してくれよなぁ… 』
蓮「 まぁまぁ.曲が無くたってAは踊れるじゃん 」
『 うっ…それはそうだけど… 』
やっぱ曲がある方が身体に馴染むっていうか?
ちゃんとしたリズムがとれるというか.
『 って,ダンスやる前提かよ… 』
蓮「 うん! 俺,Aが何にも縛られずに踊ってる姿,好きだよ 」
『 ……ぁー…おー…ま… 』
返事をしようとした途端,すぐ隣から爆破音がして瓦礫が崩れる音がした.
『 ぅわ…派手にやったなぁ… 』
蓮「 ね,ほら,A. 早く移動させないと 」
『 ……そうだな 』
柊「 んじゃあ…その5人が起きたら発信機で合図してくれ 」
『 おっけー 』
瑠奈を抱き上げ別室の床に寝かせる.
その後に結城も移動させて瑠奈の隣へと.
『 すぐ起きるかな 』
蓮「 きっとね 」
眠っている5人を蓮と眺めているとゆっくりと里見が目を覚ました.
海斗「 中尾…!? A…!? 死んだんじゃなかったのかよ…!? 」
驚いている彼に緩く手を振った.
さて,こっからどうすんだ,一颯兄さん.
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ろーずまりー(プロフ) - ブラコン姉さんさん» まり様は笑いました笑.東条君オチですね!考えてみます!笑 (2019年5月13日 2時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
ブラコン姉さん(プロフ) - まり様流石です…!是非俺スカも書いてください…!個人的に東条君オチを…! (2019年5月12日 3時) (レス) id: 53cfa4bcb6 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - 雛乃さん» い、妹様も読まれているんですか…!本当にありがとうございます!頑張りますね! (2019年4月9日 20時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
雛乃(プロフ) - ろーずまりーさん» 読み返す度に妹と語り合ってますw おおお!ありがとうございます!!更新楽しみに待ってますね!! (2019年4月9日 19時) (レス) id: 1f1a1dc789 (このIDを非表示/違反報告)
ろーずまりー(プロフ) - kk7336963さん» コメントありがとうございます!さすがにこの状態では終われないです…!更新の方はさせていただきます! (2019年4月9日 19時) (レス) id: 87ddca98fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろーずまりー | 作成日時:2019年3月8日 5時