【ツキウタ。】no title【ツキプロ】 (ページ16)

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2/22 猫の日-Six Gravity- ページ16

葵said

『にゃんにゃんの日… 』

そう言いながら駆の頭を撫でる。

「ちょっと…俺猫じゃないからね!? 」

『にゃんにゃんの日だよ!? どうして猫にならないの!? 』

「あはは…在り来りだから、って、誰かが言ってたよ」

『在り来りでもいいじゃん!? あたしわざわざこっちの寮まできたのに…! 』

そう、2/22…世間で猫の日と言われる今日。
Aは駆が猫になってると思いはるばるとやって来たらしい。

「 … 」

「新? どうしたの? 」

「 ……お腹空いたにゃー」

『「！？！？」』

「(…だれかやれ)」

新は何かを考えてると突然語尾ににゃーを付出し心の中の声まで聞こえてきた(気がする)
確かにAの悲しい顔は見たくないし、俺もやるしかない…！

「に、にゃー…Aが持ってきてくれたお菓子お皿に分けてくるにゃー」

1つ言いたい。
すっごい恥ずかしい！
仮にも好きな子の前でこんな語尾は恥ずかしい！

「ｯ、そういえばAが誕生日にくれたお菓子美味しかったにゃん! ま、毎年ありがと、A… 」

『こ、い… 』

「あはは、3月は俺の番だから期待しとくにゃん♪ 」

『春さんまで… 』

恋と春さんまでもが猫語を話し出してAの目にはうっすらと涙が溜まっていた。
あとは駆と始さんだけど…駆は言いそうだけど始さんは絶対に言わないオーラが出ている。

「うぅ…にゃー! 今日だけにゃんだからにゃ! 」

『駆ｯ…!!!! 』

「にゃん」

『 …へ? 』

「にゃん」

「は、始…? 」

新までもが唖然としている。
いや、俺も唖然としているんだけど。
あの始さんがにゃん、と言った。
真顔で、にゃん、と。

「始が猫語を話したと聞いて♪ 」

「帰れ」

貴重な一面を見れたグラビとAでした。
猫の日って少しいいかもしれない。