明日も４３ ページ44
ドゴォン!!!!と真後ろで爆発音が聞こえて、隣にいた轟君と出久が肩をビクッと跳ねさせたのがわかった。
何事かと振り向くと、そこには雪合戦してる方に向かって、まだ煙の出てる手を突き出している勝己がいた。
「勝己？」
「っぶねぇな…」
何があったんだろう、と首を傾げているとお茶子がよかったぁぁあ！と叫んでいたから多分流れ弾でも来たんだろう。
「Aわりぃ！」
「あぁ、だいじょぶだいじょぶ」
うっかりこっちに投げてしまったのは切島らしく、謝罪の声が飛んでくる。
「当たってねぇだろうな」
「うん。」
無事を確かめるように頬を撫でられて心がぽかぽかする。
「……さみぃ」
「ばかぁ…そんな格好で来るからだよ…」
厚手とはいえ、ジャケット１枚の勝己に私のマフラーをぐるぐると巻き付ける。
「流れ玉、全然気付かなかった。ありがと」
「……ん」
寒そうにマフラーに顔を埋める勝己の頬を撫で返す。
「というかなんで外出てきたの？あんなに嫌がってたのに。」
あんなに往生際悪く布団にくっ付いていたと言うのに、どういう風の吹き回しだろうか。
すると小さくきゅるるっとお腹が鳴る音がした。
同時に私の肩に頭を倒れ込ませる勝己。
あ、これは何かお願いしたい時のポーズだ。
「……はらへった」
「あ、そういえば朝ごはんまだ…」
すっかり抜け落ちていた朝ご飯の存在に、思い出した瞬間、こっちまでお腹が空いてきた。
勝己は朝ご飯を作って欲しかったらしい。
すると、ぐるるる〜…と腹の虫が合唱を始め、どうやらみんな、朝ご飯の存在を忘れていたらしい。
「ぷっははっ！みんなどんだけお腹空いてんの！！」
「はっずかし！めっちゃお腹鳴った！」
芦戸ちゃんと耳郎ちゃんに連られて笑い出すみんな。
「そっか…じゃあお汁粉でも作ろうか？」
「本当か！？俺も食いてぇ！」
「おもちー！！私も食べたい！！」
「じゃあみんなで作ろうか。」
よっしゃーーー！という歓声が響き、一気に寮に雪崩込むみんな。
あったかいお汁粉は美味しくて、隣でお餅を頬張る勝己を眺めながら、雪の日も悪くないなぁ、なんて思うのであった。
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癒波ちゃんを守るかっちゃんが書きたかったんです。
リクエストで雪の日・冬の日でした！´`*
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
