明日も３４ ページ35
「いってきまーす！」
王都から程遠い田舎町
勢いよく家を飛び出した少年は支配された国と姫を救出するために立ち上がった人物の1人だった。
2×××年、突如現れたヴィラン達に襲われ、あっという間に国全体が制圧された。
平和に暮らしていた国民達や数少ない兵たちはなす術も無く、ヴィランはやりたい放題街を暴れ周り、城を荒らした。
そしてそれだけでなく、その国を統率する姫までを城に閉じ込めてしまったのだ。
心優しく、穏やかな事で有名だったこの国の国民が激怒したのはそこだ。
姫が平和を訴えていてくれたから、争いを嫌う人だったから、血の気の多い他国の貴族達に、声を上げ続けてくれたから、自分達は平和でいられたことを知っていた。
少年も、その1人。そして彼は姫と幼い頃からの馴染みだった。
生まれや身分は違えど、優しい彼と姫は小さい頃よく広場を駆け回っていた。
その中にもう１人、幼馴染と呼べる少年がいるのだが………それはまた後の話だ。
とにかく制圧された国と姫を救うんだ！と駆け出した足に力を込めた瞬間、
『っ、うわぁぁぁあ！』
何かにガッ、と躓く感覚がして視界が揺らいだ
ズザーッと間抜けな音が響き、それに呼応するよう鞄の中身をぶちまけてしまった音が響いた。
『いったたぁ〜…』
幸先悪いなぁ…なんて思いながら立ち上がろうとしたその時だった、
『大丈夫？』
突然上から声がして、スッと手が延びてきた
『あ、ありがとう』
『派手に転んだな！』
『怪我してない？私、ウラビティ！貴方は？』
そこに居たのは見習い魔法使いの女の子と騎士の男だった
少女の魔力なのか、散らばった物がどんどん浮いて鞄の中に戻っていく
『僕はデク！』
『俺はインゲニウムだ！』
『その格好…もしかして貴方も…！？』
『え？』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
勇者デクが仲間を増やし、着々と王都に向かっていたその時。
高い崖の上から暗雲立ち込める城を見つめる少年が1人。
その赤い瞳は怒りに燃えているようだった。
乗る魔物が大きな声で吠えた。
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
