明日も３５ ページ36
「みんな凄い…！」
舞台袖、という表現はこのドームでは正しくないかもしれない。
出番の近い私は観客からは見えない、普段なら選手が入場する所で出番を待っていた。
中央では迫真の演技を繰り広げるみんな。
豆粒程にしか見えないのでドームにあるパネルにその様子や表情が鮮明に映るようになっているのだが、そこに映る皆は本物の俳優に勝るとも劣らない演技力だった。
観客の心はバッチリ掴んでいる。
特に轟君が白馬に乗って登場してきた時の歓声は凄くて、お茶子の策略通りだった。
このシーンが終わればやおももが作った仕掛けが動いて城のセットが現れる。
そして私の番だ。
さっきまで手も足も震えていたが、今となっては落ち着いている。
あれだけ練習したんだもん。絶対大丈夫だ。
出久演じる勇者デクが、見事王子であるショートを仲間にすることに成功した。
皆で城に向かうぞ！！と意気込み、袖に消えようとする。
照明が消えかかり、その間にスタンバイしようと歩こうとしたその瞬間、
チカッ、と視界の隅で何かが光ったのだ
上を向くとこの後使う氷塊が、消えかかっている照明に反射していた
劇が始まる前に、演出用に轟君が作り出して、セットしてある物だ
練習の時は何も問題なかった。
ぐらり、と揺れた氷塊
下には袖に去ろうとしているお茶子がいる
お茶子は演技に必死で気付いていない。
まずい!!!!
気付いた時には「危ない！」と叫びながらお茶子に覆いかぶさり、氷塊を腕で受け止めていた。
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シトロン - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらっています！読むたびに胸きゅんする作品でとても素敵です！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月15日 14時) (
レス) id: 22bac4a663 (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - ひなさん» 本当ですか！？さっき直したと思ったんですが、まだ７に行くようになっちゃってますか？！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ごめんなさい間違えました！ (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - この小説の続きへを押すと7にいってしまうようになってますよー (2018年2月10日 14時) (レス) id: e3fe067d7a (このIDを非表示/違反報告)
akamaru(プロフ) - 妃薫。さん» コメントありがとうございます！かっちゃんの幼児化1度やったのですが、短かったのでじっくりやるのもいいですね！´`*続編に進みましたので、そちらでもよろしくお願い致します！ (2018年2月10日 13時) (レス) id: 8e554ad2d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：akamaru
| 作成日時：2017年12月7日 16時
