五十六 ページ6
時は遡る事二重数年前
天導衆はいずれ来るであろう戦争に備え着々と準備を備えていた
天1 まさか病もちであったか。全くいつになれば完成するのだ
天2 これでは使い物にならんな。殺しておけ
朧 はい
試作品ナンバー1120は夜兎と人間の遺伝子を結合させたが人間の力と夜兎の力が比例せず生まれつき病をもっていた。
朧 次は別の場所に生まれてくるが良い
いつもの様に朧はまだ1歳くらいの子に刃をかざした
だがしかし
子は朧の手を握り嬉しそうに笑った
朧 すまない
それでもこのまま生かしても天導衆はいずれこの子をゴミのように扱うことを知っていた朧はこの腹に刀をさした
小さな身体からはドロドロと血が流れだした
その時だったまだ一度も話したことのなかった子が一言
貴 パパ…
朧 ナッ!?
と言ったのだ。朧は昔の自分と松陽を重ね合わせいてもたってもいられずすかさず自分の手首を切りその傷口えと注ぎ込んだ。
するとこの傷はみるみる回復し塞がっていった
貴 パッパ!!
子は朧に抱きついた
朧 私はなんて事を…
殺さなくてはいけない子を生かした。奴らに見つかれば二度この子は死ななければない。
朧は子を抱きしめ遠くの森の方へ駆け出した
数キロメートル離れた場所で朧は子をおろした
子はずっと笑顔で朧を見つめていた。その瞳は純粋で綺麗な瞳、さきほど自分を殺そうとしていたヤツに向ける瞳は思えないほどキラキラしていた
朧 すまない…本当にすまない
泣きながら謝る朧の涙を優しくすくった
朧 お前なら生きれるはずだ。この短刀を持って生き続けろ、私を恨んでも良い。いつか殺しにきてもよいただ一つだけ生きて幸せになってくれ
短剣を渡された子はなにもわからずただおもちゃを貰ったと勘違いして嬉しそうにその剣をだきしめついたが朧がいなくなったことに気づき泣き始めた
泣き声を背に朧は
朧 おまえの名は…だ。強く生きろ…
とつぶやいていった
その短刀には雑にAと彫られていたとゆう
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作成日時:2018年9月25日 2時