五十四 ページ4
曇天の空の下雨は降り止むことをなく死体の上にふりつづく辺りは流れる地で真っ暗になり、先ほどまで砂埃で見えなかったはずがいまはすっかりなく気味の悪い雰囲気があたりを包んでいる
沖 …さん！……さん！
聞き覚えのある声で土方は目覚めた
土 …総悟…無事だったか
沖 どうもこうもありやせんぜ一体どうゆうことですかぃこりゃあ
訳の分からないとゆう顔をしている土方に沖田は続ける
沖 俺たちが居た場所はまだ爆撃からすこし離れてやしたが隊士の大半が死んじまいやした。だが不思議なことに敵は全滅、オレ達の軌られた傷も元どおりなにがどうゆうことかさっぱりでさぁ
辺りを見渡した土方達は天導衆が壊滅していることに気付き目を見開いた
土 他の奴らは！？
沖 近藤さん達は負傷者の手当てにいってまさぁ。高杉の野郎共も春雨の奴に連れていかれやしたぜ
土 あの爆撃で全員無事とは…
そこに白の隊服に身を包んだ奴が一人
信 …無事じゃない
土 どうゆう事だ？
信 本当はみんな一同死んだ
沖田と土方はさらに訳が分からないとゆう顔をする
そんな事は御構いなしに佐々木はボロボロになった女を抱きながら
佐 申し訳ございません
と謝った
土沖 ！？！？
そこにまた一人焦った様子でこちらにかけてくる
近 いないんだ！！アイツが何処にも！！
やっと状況を把握した二人だが気は動転している
土 もしかして…ソイツ…
沖 どうゆう事でぃ！？なんで姉さんが！
信 ごめんなさい。彼女を止められなかった…
近 なんだ！！Aはなにをしたんだ！！
そういいながら信女に掴みかかった近藤の目には涙が溜まっている
佐 Aさんが私達を生き返らせてくれたのです
沖土近 ！！！！
その瞬間皆はフリーズした
土 じゃあコイツはもう！
信 落ち着いて…まだ 可能性はある
沖 なにをすればいいんでぃ！！！
声を張り上げる沖田に信女は続ける
信 爆撃の後奇跡的に逃れた私は煙が立ち込める中Aが死んだ隊士に血を分けているのをみた。その後彼女は倒れ込んでしまったけど朧が彼女を抱き抱えたのを見た。もしかしたら彼は…
沖 奴が…？なんで
その時土方は天導衆が言った言葉を思い出した
ー自らの血を分けた子に情でも湧いたか？？ー
土 まさか…
佐 そうです彼がい彼女を助けた…それが本当ならまだ可能性はあるでしょう。わたし達がただ出来る事は待つ事だけでしょう
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作成日時：2018年9月25日 2時
