【妖怪ウォッチ】なんか、空から少女が落ちてきたんですけどっ！！(゜ロ゜ノ)ノin元祖2 (ページ40)

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第67話満月の夜ページ40

ケータ‐side

ケ「はぁー。」

俺は机に手をついて溜め息を吐いた。

ウィ「ケータ君、さっきから溜め息ばかり吐いていますね。どうしたんですか？」

ウィスパーが俺の横にきてそう聞いてきた。

ケ「……ウィスパーは寂しくないの？」

俺がそう言うとウィスパーは驚いた顔をして俺から目をそらした。

ウィ「べっ、別に。私は寂しくなんてありゃーせんよ～。全然悲しくもないですし！」

嘘だ。

だってさっきからハンカチ持って目をｺﾞｼｺﾞｼ擦っているじゃないか。

ジバ「俺っちは、ギャルリーちゃんがいなくなって。寂しいし、悲しいニャン……。」

珍しくここ最近、ジバニャンはチョコボーを食べていない。

それだけ、ギャルリーちゃんがいなくなって。
ジバニャンも悲しいのだろう。

ケ「……ギャルリーちゃん、今頃天国にいるのかな？」

俺は窓の外に浮かぶ綺麗な青い月を見ながらそう言った。

ジバ「きっと、今はお空にいて。俺っち達の事を見守ってくれてるニャンね。」

ジバニャンも満月を見てそう言った。

ウィ「それにしても。あの月を見ると……あの時の事を思い出しますね。」

ウィスパーも月を見てそう言った。

ケ「うん、あの時。皆で『黒の女王』を倒した時の事を思い出すよ。」

あれから、数ヶ月。

皆、それぞれいつもの平和な生活に戻った。

だけど……何でだろう。

たった一人、いないだけで。

とても寂しくて、悲しくて。

何をしても、全然楽しくないんだ。

ケ「…戻って来てよ。」

無理なお願いなのは分かっている。

だけど、俺はそう口にした。

ウィ「ケータ君…。」

そんなシンミリした空気の中。

ジバ「にゃ、にゃ。あれは何なのニャン？」

ジバニャンが窓に引っ付き、外を見てそう言った。

ウィ「一体どうしたんですか？ジバニャ……んっ！？」

ウィスパーが驚いた顔をしてジバニャン同様、窓に引っ付いて外を見た。

ケ「ウィスパー、どうかしたの？」

俺がウィスパーにそう聞くと。

ウィ「ケータ君。あれっ、あれを見て下さい！」

ウィスパーにせかされたので俺も窓に引っ付いて外を見た。

すると、
ケ「えっ、ギャルリーちゃん！？」

何と夜空に空いた大穴からギャルリーちゃんが落下しているのだ。

そして、突然ﾊﾟｯと煙に包まれて消えてしまった←