【妖怪ウォッチ】なんか、空から少女が落ちてきたんですけどっ！！(゜ロ゜ノ)ノin元祖2 (ページ21)

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第48話悲しい事実ページ21

オロチ‐side

俺とえんらえんらはかげむら医院に来た。
そして、そこには俺が前倒したアイツがいた。

難怪「フフフ、久しぶりじゃの。まさかお前さんにまた会うなんてな。」

えんら「またこんな悪い事をして。絶対貴方達、怪魔も黒の女王も許さない！」

オロ「覚悟はできてるな？」

俺は先制攻撃した。

オロ「行くぞ！やまたのおろち！」

しかし、難怪は軽い身のこなしで俺の攻撃を避けた。

難怪「そう焦るでない。少し……面白い話でもしようじゃないか。」

難怪は笑って俺にこんな質問をしてきた。

難怪「お主、どれだけ黒の女王様の事を知っておる？」

オロ「さぁな。けど、アイツはこの世界を支配しようとしている悪い妖怪って事は分かる。」

難怪「フフ、そうか。」

するとそれを聞いた難怪は空を指差して「空を見てみろ」と言った。

俺とえんらえんらはそう言われたので夜空を見上げる。

するとさっきまで赤い月しか無かったのに
隣にもう一つ青い月が昇っていたのだ。

難怪「ではもう一つ質問をしよう。今空に2つ満月が昇っている。
赤い月が黒の女王様だったとして。
ギャルリーは青い月だったとする。
もし、どちらかの月がこの世界から消えてしまったらどうなると思う？」

えんら「えっ、それってもしかして…。」

嫌な予感がする。
聞きたくない事実を聞いてしまう。

難怪「…そう、例えギャルリーが黒の女王様を倒しこの世界が救われたとしても。赤い月が無くなれば青い月も無くなる。
つまり……ギャルリーは消滅してしまうんじゃ。」

オロ「何だって…。」

衝撃的だった。
まさかギャルリーが俺達の前からいなくなるなんて。

嘘だと信じたい。
だってギャルリーはあんなに優しくて良い奴なのに。

えんら「そんな……嘘よ。」

隣にいるえんらえんらは目に涙を浮かべながら
そう否定した。

難怪「嘘ではない。現に黒の女王様は妹である白の女王を殺してしまい、消滅しかけた。」

俺達を真っ直ぐ見ながら難怪はこう言った。

難怪「しかし、今回は違う。
白の女王の生まれ変わりであるギャルリーの意識を消し去り、支配する。
そうすれば黒の女王様は消滅しないし。
ギャルリーも黒の女王様の邪魔はしない。
結果的に黒の女王様の勝ちなんじゃよ。」

オロ「お前ら…！」

俺は悲しみと憎しみで心がいっぱいだった。

難怪「では、そろそろ戦闘を始めようかの。」

そう言って難怪は俺達に攻撃してきた。