【妖怪ウォッチ】なんか、空から少女が落ちてきたんですけどっ！！(゜ロ゜ノ)ノin元祖2 (ページ14)

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第43話誰かが私を呼んでいる……ような気がする。ページ14

ギャルリー‐side

私と土蜘蛛さん、それにオロチとえんらえんらの4人はかげむら医院に向かっていた。

オロ「後、もう少しでかげむら医院に着くぞ。」

えんら「まったく、いつの時代も悪い妖怪がいて困るわ～(*´-`)」

えんらえんらはそう言って悲しい顔をする。

ギャルリー「(…私のせいで皆、不幸な目にあっている。そして、今の私はとても無力だな。)」

赤い月を見ながらそう思った。

『ギャルリー…聞こ……る？』

誰が私の名前を呼んだ。

土「ギャルリー？どうしのだ。
いきなり止まって…。」

『ギャルリー……貴方は無力なんかじゃ…ない。』

私は立ち止まってその女の人の声を聞こうとした。

『工場地帯に行きなさい。
貴方の求めるものはそこにあります…。』

そう言って声は聞こえなくなった。

ギャルリー「私、行かなきゃ。工場地帯に…。」

私は皆から離れて工場地帯の方に飛んだ。

えんら「えっ、ちょっと。ギャルリーちゃん！？」

えんらえんらの驚く声が聞こえる。

ギャルリー「(私の求めるもの……それを手に入れるために！)」

私は皆の声を無視して
目的地に風の速さで飛んでいくのだった。

オロチ‐side

俺はギャルリーの飛んでいく姿を見ることしか出来なかった。

えんら「ギャルリーちゃん。一体どうしたのかしら…。」

不安そうにそう言うえんらえんら。

俺はそばにいる土蜘蛛殿に顔を向けた。

オロ「行ってください土蜘蛛殿。」

土「しかし…。」

土蜘蛛殿は少しためらっていた。

オロ「俺達の事は心配しないで下さい。
必ず後で駆けつけます。
それに…。」

俺は少し間をおいてからこう言った。

オロ「それに……ギャルリーには貴方様が必要なのです。だから…そばにいてあげて下さい。」

土「……分かった。そちらは頼んだぞ！」

そう言って土蜘蛛殿は煙を立てて消えた。

えんら「いいの？ギャルリーを追わなくて。」

オロ「ああ。」

俺はえんらえんらの問いにそう答えた。

オロ「さっ、俺達も行くぞ。」

俺はかげむら医院に向かって飛んだ。

えんら「ええ。」

えんらえんらも俺と一緒に飛んで行った。

オロ「(……ギャルリーの事は頼みますよ。土蜘蛛殿！)」

俺は心の中で強くそう思うのだった。