生まれ変わったらクズでした…13

悲痛な声が ページ40

獪岳(A)
「ガハ……」

隠れてやがったのか！

しかも小指ほどの肉片とか

ッッ……チィ！！やるしかないか

あと、十数個も肉片が残ってやがった

倒れるわけにいくか

獪岳(A)
「ぐ……ふん！！」

ざくり……と胸部分をつく

今ので斬れた筈だ

体に侵入されたらそのまま乗っ取られかねない

善逸にも伝え……な、きゃ

獪岳(A)
「………………は
俺一択か、嘘だろ」

善逸を無視して一斉に此方に来ている

獪岳(A)
「ハハハ！！
寧ろ好都合だ！！
テメェの息の音止めてやるよ

雷ノ呼吸 陸ノ型 電轟雷轟！！」

ドドドドォドドオン

善逸
「ッッ……！！

雷ノ呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・八連！！」

ドドドオン

あと、十三


あと、十二


あと、十い

獪岳(A)
「………？？？」

目の前……が

白い烏
『あ〜あー！！
無惨ちゃん勝手に入らないでよ
やーっとこさ、あの役立たず追い出したのに
…………て、は？』

滅茶苦茶にキレ散らかし始めたクソ烏

俺の眼を仕切りに見てくる

白い烏
『混ざってる


はぁああああああああ…………バイバイ』

？

無惨
「どういうことだ！！」

白い烏
『だって！
もう僕の愛し子じゃないんだもん
いらないよそんなモノ』

冷たくいい放つ言葉はどうでもいいとでも言いたげだ

白い烏
『もう一回入れるか
アイツにこの世界もくれてやろう
あー残念だよ本当に
まだまだ遊びたりないのに！！』

無惨
「私はどうなる！？」

白い烏
『え？死ねば？
だってもともとそういう最後だったでしょ？
だあ〜れにも惜しまれない
寧ろ喜ばれてたじゃない！！
死すら君は喜ばれたんだから！ほら！死のう！
じゃないと僕が次の愛し子見つけられないだろ？
早く死んでよ！…………？
どうして死なないの？
ねえ




邪魔なんだけど
さっさと居なくなれよ』

無惨
「ッッ……！！！」

獪岳(A)
「ッッ……ぐああ！？」

パァンと体の中で何かが爆発した

苦しい、もがいていると周りから同じ音が聞こえる

無惨
「止めろ！！
一緒に連れて行くと約束しただろう！！」

恐怖に震える悲痛な声がする

白い烏
『君のせいで混ざってしまったんだから
連れて行くわけないでしょ？
愛し子が居ないとそもそも君は渡れないよ
それに誓いじゃないのなら約束なんて
破るためにあるもの僕が破らないわけないだろ？
でも、友達だったからね

最後くらい苦しまずに殺してあげるよ』





無惨
「…………うそだ」

ぐちゃりと最後の欠片は喰われた

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