夜明ケマデ ページ27
無惨side
忌々しい餓鬼め…!!
ドッ
ドゴン
外か
しかも場所は…まずい
またあの場所か
善逸
「……また市街地」
白い烏
『来たね最終局面の準備は万端かい?』
無惨
「……少なくとも前回よりは」
逃げる
つもりは毛頭ない
今の状況は圧倒的にあの時より絶対的に優位
ほとんどの柱が生き残っていようと
珠世が私に打った薬は今回は打たれていない
つまり私は急激に老いず再生力も万全
時間も私に味方をしている
前回よりも三十分も多い
その間に
私が
鎹鴉
「カアアアッ
二時間夜明ケマデ二時間!!
持チコタエヨ!今ヨリ十五分以降ニ血清ガ到着スル見込ミ!
堪エヨ!堪エヨ!」
善逸side
血清?
善逸
「十五分後!?
待てるわけないじゃん!!!」
とっととこれを兄貴に打っ
善逸
「…………は?」
鎹鴉の話に夢中になっていた
気づいた時には遅かった
俺の腕の中には
もう
兄貴の姿は無かった
白い烏
『本当に可愛そう!
僕の愛し子どんな姿も可愛いよ!
悲しかろうが苦しかろうが
例え憎しみに溺れていようがね!』
獪岳(A)
「ッッ……ゥううウウウ"ウ"ウ"ウ"!!!!」
泣いていた
兄貴の手の中に白い髪
何処かで見覚えがある
兄貴に駆け寄ろうとして
足が何か柔らかいものにあたった
崩れかけた口元しかない顔?顎?
累の姉
「……これを、くす、りを無惨に打って
終わらせ、……したら
きっと!アイツだって手を出せな……ッッ」
善逸
「薬ってこれは兄貴に!」
炭治郎
「善逸、これ
それに……もう聞こえてないよ」
善逸
「……そうか」
炭治郎の手元には三つの注射器があった
終わらせて、か
アイツとはあの烏のことだろうか
しのぶ
「善逸くん
獪岳に使ってあげて下さい
人間に戻す薬ですが
今なら一歩手前くらいで止まるでしょうから
完全に人間には戻りませんが
寧ろその方がまだ良いかもしれません
傷が原因で死ぬことはありません
……あれはいったい」
獪岳(A)side
そろそろだ
善逸に打っても問題ない時間まできた
ただその薬を善逸が持っている
獪岳(A)
「…どうせ死ぬなら絶対に仇はとる」
お前の分まで
白い髪だったものは手の中で塵になっていた
溶けかけていた体はいつの間にか
止まって再生していた
無惨
「ハハハ!
お前が!黒死牟より血を分けたお前が生きているとは!
本当に目障りな餓鬼どもだな!!」
愈史郎
「目障りなのはお前だ」
愈史郎…
童磨
「俺もいるぜ!」
…いた
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ゆめのなか(プロフ) - 皆様、今で御愛読頂き誠にありがとうございました (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 夢小説もついに完結しました(*^^*)え?終わってないだろ?いえいえ後は皆様のご想像にお任せの世界線ですとも(゚ー゚*){タブンハッピーエンド (2022年11月3日 22時) (レス) id: a13dab8379 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめのなか | 作成日時:2022年7月21日 23時