生まれ変わったらクズでした……４

鬼は何人 ページ46

清side

あれから

何分、何十分たっただろう……

分からない

炭治郎さんは大丈夫かな

獪岳(A)
「清、お前が知っている中で
鬼は何人いる？」

清
「え、えと、俺が知っているのは
さん……いや、四人いた」

鼓の鬼、大きい鬼、舌の長い鬼、それと

獪岳(A)
「四か、特徴を教えてくれ」

清
「か、体から鼓が生えてる鬼
大きくて角が一本生えてる鬼
四つん這いの舌の長い鬼
それと……」

目が一つしかない子共の鬼

獪岳(A)
「…！」

サッ

清・てる子
「「…！」」

口に手を当てられる

なに？なん…

獪岳(A)
「てる子、鼓を叩け」

小声…もしかしたら鬼が近くに？

てる子
「…うん」

ガッ

一つ目の鬼
「見ぃつけた稀血の子
フフフフもう逃がさないよ」

ぇ？なんで……手掴まれ……て？

目の前にお、お……に…

ザシュッ

一つ目の鬼
「ギャアァアア！！
……クソッ、手、私の手
フフフフ、フハハハハ！
バーカ、これくらい直ぐに
再生出来……ん？」

清
「か、獪岳さん」

獪岳(A)
「大丈夫だ、すまん怖かっただろ」

一つ目の鬼
「はあ！？なに無視してんのさぁ？
今から八つ裂きにしてみんな喰って
やるって言うのに」

首が…

獪岳(A)
「…はぁ、お前気づいてねぇのかよ」

一つ目の鬼
「はあ？」


一つ目の鬼side

ズルリ……

意図して動かしてもいないのに

目の前の光景が徐々にズレていく

何がおきている？

手を切られただけのはず

首、首はまだ切られていないはず

なのに

ボトリ……

床に頬が着いている

…！？い"！？い"た"い"！？

首が痛い、熱い！！

一つ目の鬼
「何、なにをう…ぎ、ぎぃ」

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃいいい

獪岳(A)
「お前の首もう体と泣き別れしてんだよ」

一つ目の鬼
「痛い、痛いい"た"い"よぉ」

…かあちゃん

「痛いの痛いの飛んでいけ
遠ーいお空に飛んでいけ」

てる子
「な、泣いてるの？」

清
「お、おい、てる子近づいちゃ駄目だ」

一つ目の鬼
「痛い、痛いよぉお……ぅう」

獪岳(A)
「…次は鬼になるんじゃねぇぞ」

一つ目の鬼
「ふ……ざけ
…な……りたくて…な…てない」

痛い痛い痛い

てる子
「い、痛いの痛いの飛んでいけ
とおーいお空に飛んでいけ」

…！

一つ目の鬼
「…の…うた
……ごめ…ね、あ…りが……と」

かあちゃんの歌だ

よく歌ってくれた

「もう直ぐに転んじゃうね」

「何回転んでも平気だよ！
かあちゃんがお空に飛ばしてくれるでしょ？」

猪頭→←置イテカレタ

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