生まれ変わったらクズでした……４

清らかな匂い ページ17

炭治郎
「えっあなたがですか！？
でも……えっ？」

珠世
「そうですね鬼舞辻以外は
鬼を増やすことができないとされている
それは概ね正しいです
二百年以上かかって鬼にできたのは
愈史郎ただ一人ですから」

炭治郎
「二百年以上かかって鬼にできたのは
愈史郎ただ一人ですから！？
珠世さんは何さ……むぐっ！？」

獪岳(A)
「待て炭治郎それ以上は駄目だ」

良かった辛うじて炭治郎が爆弾を投下する前に

口をふさげ……

珠世
「歳ですか？私は…」

獪岳(A)
「珠世さん！？それは答えなくていいから！」

珠世
「そうですか」

炭治郎
「……何歳か気になるな」

炭治郎？ボソッと言っても聞こえてる

まぁ、愈史郎には、これで殴られないは……ず？

愈史郎？なんで炭治郎の前に立って…

ズンッ

愈史郎
「女性に歳を聞くな無礼者！！」

炭治郎
「ゲホッ」

はあぁぁぁぁ！？殴った！！

え？ちょ、どうしてそうなる？

珠世
「愈史郎！
次にその子を殴ったら許しませんよ」

愈史郎
「はい！！」

……キュンとしてる顔だよコレ

絶対、反省してない断言できる

どうせ、怒った顔も美しい…！とか考えてる顔

珠世
「一つ…誤解しないでほしいのですが
私は鬼を増やそうとはしていません
不治の病や怪我などを負って余命幾許もない……
そんな人にしか、その処置はしません
その時は必ず本人に鬼となっても
生き永らえたいか訪ねてからします」


炭治郎side

嘘偽りのない清らかな匂いがする…

この人は信用できる

炭治郎
「珠世さん鬼になってしまった人を
人に戻す方法はありますか？」

ねずこ、やっとここまで来た

珠世
「鬼を人に戻す方法はあります」

炭治郎
「！！教えてくださっ……」

愈史郎
「寄ろうとするな珠世様に！！」

ゴッ

獪岳(A)
「…っと！炭治郎、大丈夫か？」

炭治郎
「あ、ありがとう獪岳兄ちゃん」

投げられたけど獪岳兄ちゃんが受けとめてくれた

おかげで頭打たなくてすんだ……

珠世
「……愈史郎」

た、珠世さんから怒ってる匂いがする…！

愈史郎
「投げたのです珠世様、殴ってません」

珠世
「どちらも駄目です」

…愈史郎さんキラキラした顔で怒られてる

珠世
「炭治郎さん、どんな傷にも病にも
必ず薬や治療法はあるのです
ただ、今の時点では鬼を人に戻すことは
できない」

そんな…

珠世
「ですが私達は必ず
その治療法を確立させたいと思っています
それで貴方にお願いしたいことがあります
お願いしたいことは二つ」

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