生まれ変わったらクズでした……

お兄ちゃんとお姉ちゃん ページ33

お館様
「あまね、連れて来てくれて
ありがとう」



あまね様
「では、私は、これで失礼致します」



あ、あまね様行っちゃうのか……



お館様
「……良かったら、三人で
話をしないかい？」



あまね様
「……承知しました」



獪岳(A)
「あの、お話って何ですか？」



そうそう、お館様が直々にしたい話



しかも何で自分に？困り事とか？



いや、でも普通、柱の人達やあまね様に



先に相談するよね……



お館様
「……君と少し、
世間話をしてみたいと思ったんだよ」



お館様が微笑み



お館様
「だめ……だったかな？」



少し気恥ずかしそうな顔で首をかしげられた……



獪岳(A)
「い、いえ！ダメじゃないです！
よ、よろしくお願いします！」



ダメって言えるか！？


あんな顔されたら誰も


断れませんとも！



お館様
「そうかい？良かった……
じゃあ、庭で話すのも
疲れるだろうし、中でお茶でもしながらに
しようか」



あまね様
「……行きましょうか」



ん？あまね様……その手は、何ですか？



お館様
「あまね？どうしたんだい？」



あまね様
「はい、獪岳様は方向音痴だと
隠の者達がおっしゃっていたので……」




は？方向音痴？



お館様
「そうだったのか……
それは、大変だね……ほら、行こうか」



んん？お館様まで何故に


手をさしのべてくるのかな？


獪岳(A)
「あ、あのぉ、俺！
方向音痴じゃないです！」



さすがに訂正しないと


今後、方向音痴の子として認識されてしまう



お館様
「そうかい？
でも、せっかくだから……
ほら、あまねも」




ぇ？ちょっと、ま、待って！



あまね様
「三人で手を繋いで行きましょうか」



……！二人共…！



せっかくって何ですか？



ぇ？あれ？自分、二人の子供だっけ？


左手にお館様(パパ？)、
右手にあまね(ママ？)様……


お館様
「ふふ……兄弟が出来たみたいで
少し、うれしいな……」


……お兄ちゃんとお姉ちゃんだったか

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