影山飛雄の友達事情【男主】

友達42 ページ43

部屋に戻る途中、月島とばったり

思わず嫌な顔をすると、あちらから口を開いた


月島「王様がこの前言ってた友達って

今日抱き付いてた子？」


それを聞いて思わずぼっと顔が熱くなるのが分かった

そうだ、抱き付いたんだっけ……

今更そんな後悔をしながら


影山「あぁ」

と短く返した


月島「へぇ……

それにしてもさ、あの子あの人に似てるよね」


あの人？

誰だと聞いても、それ以上何も言わずに

去っていった



まあ、縁下さんに兄弟について聞けば何か分かるか……



部屋に戻り真っ先に縁下さんの元に行く



影山「縁下さん！！」

縁下「あー、うん

何が聞きたいかはなんとなく分かる


あれだろ？Aに兄弟がいるのかぁ？みたいな」


影山「そうです」


縁下「かなぁとは思ってた

この前言うの忘れてたし」

影山「それで……？」



縁下「兄弟……居るよ


双子の兄が


影山も会ったことあるよ」


影山「え……」




成川って他に居ただろうか


それにやっぱり、そんなの聞いたこともない






縁下「知らなくて当然だよ


A、幼い頃の記憶を閉ざしてるから」

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