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Jk side


僕が物心着く前よりAとは一緒だった。
幼い頃から厳しい父上の元でこの家に生まれて苦しいことや辛い事はいっぱいあった。
でもいつも僕のそばにいてくれたAのおかげで僕はいつも幸せだった。


16歳になって僕らは共に成長した。


小さい頃は一緒だった背がいつの間にかAを見下ろすようになって。
鍛えれば鍛えるほど体格差もより感じた。
日に日に綺麗になっていくA。
でも変わらない優しくて綺麗な心、花が咲くような弾けるような笑顔。
小さい頃から育んでたAへの気持ちは今は言葉にできないほど大きくなり、誰よりも大切で一生をかけて彼女を守りたいと思ってた。


科挙を取って、父上の跡を継げるように立派な成績が出せるよう苦手な勉学にも励み、日々の鍛錬にも益々精進していた矢先のことだった。





「左議政様の次女と婚姻しなさい」



父上に呼び出され部屋を訪ねれば開口一番父上はそう告げた。


一瞬頭が真っ白になって、次の瞬間には体中が沸騰するような抑えられない気持ちに飲み込まれた。


『今、何とおっしゃいましたか.........』


「さっき言った通りだ。左議政さまの御息女と婚姻するんだ」

信じられない父の言葉は決して聞き間違えじゃなかった。


『あり得ません。絶対に嫌です』


「もう決定していることだ。向こうの御息女は偉くお前を気に入っているそうだ」

あり得ない。たった一度や二度顔を合わせただけの相手なのに。

『父上!嫌です!従えません!早すぎます!』


「従わないないなら、Aをこの屋敷から出ていかせる」


『何で......何で.......今あいつは関係ないですッ......』


悔しくて悔しくて握りしめた拳がぎしりと音を立てる。

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作者名:Marika | 作成日時:2022年4月24日 23時

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