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『ホギョン様、お医者様から頂いたお薬をお持ち致しました』



「......ありがとう....」


小さな声を聞き部屋に入る。



床上に伏せる時間が長く、腕は、枯れ木のように細く、頬もコケ、血色も良くない。それでも彼女の気品は衰えていない。


ホギョン様の身体を支え薬を飲ませる



「ごめんね、A、私の側に呼んで」


『何を仰るんですか、ホギョン様が私を呼んでてくれてとても嬉しかったです』


「ありがとう、A」






「お前にもジョングクにもとても辛い思いをさせてしまったね、ごめんね。何もできなくて....Aの気持ちを考えれば胸が痛むよ、」

ホギョン様の瞳は潤んでいた。


『勿体無いお言葉です、どうか私のことで胸を痛めないで下さい。貴方に拾われてジョングク様の側にずっといられたっ.....それだけで十分なんです』


「苦痛も幸せも十分なんてないんだよ、辛いことは辛くなって当然、だから無理しないで、あの子の側にいるのが辛くなったらこの家を出て行くことだってできるから」

「もちろん路頭になんて迷わせない、、しっかりと当ては探す、貴方は大切な子だから」


『......ホギョン様っ.......!』


私の手を取り優しく微笑むホギョン様の言葉に胸がいっぱいになる。
ジョングク様の母君がこの方で本当によかった。
私を拾って下さったのがホギョン様でなかったら....きっと私は命を落としていたに違いない。
彼女を心から支えたいと思った。


ジョングク様のためにも........。

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作者名:Marika | 作成日時:2022年4月24日 23時

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