先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法３９ ページ44

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そういってゲス顔に近い笑いを浮かべる女性に私は情けない声を漏らした


「私の腕を舐めないで。どうせなら貴方この機会に男の一人や二人作れば？」

『余計なお世話です！』

もうしばらくは私はコナンに捧げるんで！

「‥‥とりあえず、私は世界トップレベルのコーディネーター。そして今目の前には最高の宝石の原石」

女性はその華奢な手に複数のメイク道具を構えにやりと笑った


「貴方を、会場で一番のべっぴんにしてあげるわ」


＿＿
＿


「‥‥あいつ遅いな‥‥」


「女性の方がメイクに時間かかりますし。それにあの子‥‥一ノ瀬ちゃん？ 肌すっごく綺麗だったからうちのコーディネーターが暴走してるのかもしれませんね」

「‥‥」


冗談に聞こえねぇと真咲は口をひきつらせる


かくいう彼は、黒い光沢のあるタキシードを着こなし微かに香水の香りがする

Aが見たら『コナン界のイケメン目に眩しい爆発しろ』と叫びながら卒倒しそうな絵面だった


(まぁ磨けば光ると言った記憶もあるが‥‥それにしても想像つかねぇ。ドレス着てる姿はもっと想像つかねぇ)


真咲があれこれイメージしてるうちにドアががちゃりと開きそこから美人が顔をだした


「おっまたせしましたー！ 完成しましたよー！」

「遅かったわね、真咲さんの方はもうとっくよ？」

「ごめんごめん。スッゴい質でテンションあがっちゃって私の右手が暴走しちゃった」

星でも飛びそうな勢いにひくっと口をつらせる真咲に構わず女性はドアの向こうの誰かの腕を引っ張った

『ちょっ‥‥このドレスやっぱやめません？』

「え？何か文句あるの？私の見繕ったドレスに」

『なんでもないですすみません』

「いいからさっさとでなさい」

『ひぇぇぇ』


ぐいっ！と引っ張られでてきた彼女‥‥を見て真咲は頭にクエスチョンマークをとばした


コレ‥‥誰？


でてきた女性は黒いドレスをきていた

肩の部分がレースになっていてそのまま腕にかかっており、ウエストのシルエットは細くしぼられている
前側は膝くらいまでの長さで後ろだけ長く、黒いレースでふんわりと装飾されていた

襟の詰まった首もとに白のリボンを結わえ、スカートの背中にはリボンがついている

レースに装飾された袖口にはたっぷのとレースがあしらわれており動きが大きく見える

足元はすらりとした日に焼けない肌を邪魔しない凝った作りの、白のハイヒール

それでもストラップに施された黒のリボンが華奢な足首を際立たせていた

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