LXI ページ13
ル「皆様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」
ア「あぁ、ルイスとウィリアムも体調には気を付けて」
ルイスの操縦によりダラム駅に着いたフェルディア達は駅前でしばらくの別れを惜しんでいた。
グ「急に来たのに泊めてくれてありがとう。
今度みんながロンドンに帰ってきた時にお返しさせてね」
いえいえ！そんな…と手を振るルイスにアルバートが微笑む。
ア「私は君が来てくれて嬉しかったよ？」
グウェンの顔を覗き込みさり気なく握ろうとする手を赤面しながら叩くグウェン。
痛っと小さく呟くアルバートを微笑ましく思うフェルディア達。
ウ「もう離れてしまうなんて嫌だな…」
『うふふ、ウィルったら寂しがり屋ね。
大丈夫よ、一週間後には帰ってくるわ』
フェルディアがウィリアムの頬に手を当てると、甘えた猫のように擦り寄るウィリアム。
信頼する者の前でしか見せないその姿にフェルディアの頬が緩む。
ア「さぁ、そろそろ行こうか」
乗車する汽車が駅に着く時間が近づいてきた為、アルバートが自身のトランクを持ち直す。
『…例の件、対応が終わり次第報告いたしますわ。』
ウ「ありがとう、ヴェルド義兄さんにお礼を伝えておいて。
あと”彼”にも 」
『ええ、しっかり伝えておきますわ。
…けれど本当に宜しかったの？
グウェンお兄様には内緒でだなんて…』
ルイスやアルバート達とは少し離れた所で2人きりになっているフェルディアは少しグウェンに目を遣りながらウィリアムに問いかける。
ウ「兄さんのご要望だったからね。
任務とはいえ、良い機会なんじゃないかな。
これを期にもっと2人の間が良くなると思うよ」
『そうだといいのだけれど…』
グウェンが手招きをしているのに気付いたフェルディアは
別れの挨拶にウィリアムの頬にキスをする。
『それでは。
お仕事頑張って下さいな若先生』
ウ「君もあんまり根を詰めすぎないでね。
モリアーティ
2人はもう一度キスを交わしフェルディアを連れたアルバート一行は改札へと入っていった。
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千夜(プロフ) - いあ様コメントして下さりありがとうございます！！そう言って頂けて感謝しかありません！優モリはどこを切り取ってもカッコいいところしかないので心臓が持ちませんね笑 (2022年7月29日 14時) (
レス) id: bbb60d0339 (このIDを非表示/違反報告)
いあ - 文章一つ一つが丁寧で分かりやすいし、凄い面白いです、大好きになりました！愛してます！憂モリは皆顔面偏差値高くてもはやしんどいですよねw (2022年7月28日 21時) (レス) @page7 id: c09dd7b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
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