33話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス ページ35
Aside
まあ、咄嗟に出る嘘だとしたら出来すぎてますね。
考えてきた、という可能性のほうが高いですが。
人を疑いすぎるのは善くない癖ですね。
然し、『盗む』を使う程でもない…。
というか使いたくもないですね。
セトに居心地の悪い能力だと聞きました。
それに、勝手に覗いてしまっては失礼でしょう。
国木田「おい、小僧に小娘」
貴「あ、すみません。
呼ばれてしまったので行って参ります」
樋口「ええ。
───行ってらっしゃい」
貴「!はい。ありがとうございます」
彼女、根はいい人ですね。
ふふふ、と笑いながら国木田さんのもとに向かう。
貴「なんでしょう、国木田さん」
国木田「ああ、不運かつ不幸な小僧と
何も知らなそうな小娘の短い人生に
些かの同情が無いでもない。
故に、この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」
何も知らないそうなって…失敬な。
少しこの世界がわかってきた
カノや榎本さんとも情報共有してますし。
スッと手帳から一枚のとある写真を取り出し、
『こいつには遭うな。遭ったら逃げろ』と云って
中島さんに渡して見せる国木田さん。
丁度僕にも見えるように
ありがたい。
写真には全体的に真っ黒な人が1人写っていた。
無表情の冷たい目。
前髪が短くて横の髪だけ長くて、
その毛先だけが白い、黒い外套を着た男の人。
敦「この人は───?」
太宰「マフィアだよ」
気になった中島さんが国木田さんを見上げて聞く。
───が、その問いには視線だけは感じていたのだが
決して姿は見せなかった太宰さんが応えた。
物騒な組織の名を笑顔で。
マフィア、ねえ…。
他に呼び方が無いからそう呼んでいるだけらしいのだが
どう考えても物騒な組織にしか聞こえないのである。
国木田「港を縄張りにする
名は芥川。
マフィア自体が黒社会の暗部のさらに陰のような
危険な連中だが、その男は探偵社でも手に負えん」
貴「ふむ…危険、というのは『能力者』だからでしょうか」
国木田「ああ。
殺戮に特化した頗る残忍な能力で軍警でも手に負えん。
俺でも──奴と戦うのは御免だ」
34話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス→←32話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤梓 マーチ(プロフ) - *yuara*さん» コメントと応援ありがとうございます!夢主ちゃんの画像は私が投稿しているイラスト集に貼ってありますよ!よかったらそちらを見ていただけると嬉しいです!これからも何卒夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
*yuara* - 誠に勝手なのですが、夢主ちゃんの画像見たいです!面白いです!!!!!続編楽しみにしてますね☆ (2018年4月29日 21時) (レス) id: 8373046493 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 雛さん» そそそ、そういえばそうでした…!これからも頑張らせていただきます!コメントありがとうでした! (2017年12月30日 2時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
雛 - 太宰さんとコノハの声優さん同じ人なんですよ…(笑)更新頑張って下さい!応援してます! (2017年12月29日 13時) (レス) id: 9bafc33712 (このIDを非表示/違反報告)
March( *˙ω˙*)?(プロフ) - 桜紅葉さん» 2の方からちょっとずつ出番増やします!あんま出てなくてごめんなさい(´・ω・`) (2017年11月4日 19時) (レス) id: 6b5f2ab21e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マーチ( *˙ω˙*) | 作成日時:2017年5月2日 15時