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利「ん…香りはごく普通だな」



目をキラキラさせる彼女を横目に恐る恐る口をつける。



利「…っっ〜〜〜!!」


っなんなんだ!このとてつもなく苦すぎる茶は!!


一瞬綺麗な花畑が見えた気がするんだが…!



『どうですか?』


口の中一面に広がるとてつもない苦味に悶絶していると、肩を小刻みに震わせながら聞いてきた。


くそ…なんか腹立つな…



利「この世の苦みを全て凝縮したような味だったよ…」



『そうでしょう、そうでしょう!


 何を隠そう、このお茶には苦くて有名な薬草トップ5が入っているのです!』


利「なんだその嫌なランキングは。

  あっ、気にしたらまた苦味が戻ってきた!!」



『薬草同士の相性は最悪ですが、効果は絶大!!

 そんじょそこらの薬よりよっぽど効きが早いんですから』



利「なぜそんな薬草茶を作ろうと…?」

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作者名:千夜 | 作成日時:2021年9月16日 23時

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