２２. ページ22
入部してから何日か経ったけど、未だに他の部員の姿を見ていない。
先生もほとんど顔を出さず、本当に自由な部活だ。
今日も部室には大野先輩と私の2人だけである。
「Aちゃん。」
「はい。」
「帰りたくなったら勝手に帰ってくれていいから。」
そう言って隣の部屋へとあの絵の続きを描きにいく。
邪魔しちゃ悪いと思っていつも、授業で使う方の教室で一人寂しくいるの。
でも一応美術部員らしく、ノートとかに絵を描いてる。
うーん、やっぱり上手になる見込みがない。
どうやったら大野先輩みたいな絵を描けるのか…。
「努力したんだろうなー。」
今までの作品を見せてもらったことがあり、どれも上手で鉛筆も筆も使いこなせるなんて。驚きを隠せなかった。
櫻井先輩が言っていた。
「あの人は勉強以外なら何でも出来る人。天才だ。」ってね。
授業中よく寝ているから成績の方はあまり良くないけどそれでも色んなところで才能を発揮する。ほぼ完璧に
「…凄い人。」
私みたいな凡人がそんな凄い先輩に恋してるなんて笑ってしまう。
きっと、手の届かない人なんだろうな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めーぷるちぃ(プロフ) - 翼彩さん» コメントありがとうございます。少し更新遅くなりますが、頑張ります。 (2019年9月1日 20時) (
レス) id: 2af76aec06 (このIDを非表示/違反報告)
翼彩 - 面白いです！更新頑張ってください (2019年8月31日 20時) (レス) id: ac9c4b5a84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めーぷるちぃ | 作成日時：2019年8月16日 18時
