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「やめろー！行きたくないー！紹介なんてしなくていいー！」
太陽と月がクルクルと入れ替わるスピードは凄まじいものだった。何もせずただぼーっとしているだけならまだしも、上層階に閉じ込められた私が脱出を企てるには時間が足りなさ過ぎた。
そのうえ部屋を出ようとする度に、お見舞いとは名ばかりの見張りと鉢合わせして部屋に連れ戻されるのだから手も足も出ない。
そして迎えた3日目の夜。現在は鬱さんがベッドに蹲る私の籠城を崩さんと、頭から被った布団を無情にも剥ぎ取ったところだ。
「返せぇえええ！」
「もぉーそんなこと言うてもグルちゃんの命令なら仕方ないやろ？こら暴れんなって！今から着替えんとあかんの！」
そう言う鬱さんの肩には黒っぽい布が引っ掛けられている。よくよく見ると服に見えるが手足を掴まれたこっちはそれどころじゃない。
「はっ、ちょっ、なに普通に脱がそうとっ…！やめろ裾から手を入れるな！わぁぁぁ待って分かった着替えるから！」
「ええよええよ俺が着替えさせたるから」
いつも着ていたワンピースが脱がされそうになり、裾が危ういところまでめくれ上がるのを必死に抵抗しながら鬱さんが持っていた服を奪い取る。
あぁん惜しいなんて戯言を置き去りにしてドレッシングルームに駆け込んだ。
「Aちゃんどう？着れた？」
「まぁ、はい…でもなんか…」
胸元にジグザグと編まれた紐でリボンが結ばれ、全体的に控えめなレース、袖が広がってたりとなんかすごい可愛らしいワンピースなんだけど、これで人前に出ろってことか？ふざけんなよアイツ。いったい私と周りにどんな反応期待してるんだ。
「もう鬱さんがこれ着て私の代わりに紹介されればいい」
「そんなんお互いどんな顔して紹介し合えばいいか分からへんわ。ええからもう入るよ？髪も可愛くせんともったいないやん」
「開けたら目を潰す」
全魔力を集中させ眼鏡をも突き破って目を潰すからなと脅した瞬間、なんの躊躇いもなくドレッシングルームの扉が開いた。
「あ、めっちゃ可愛い。好き。14万3000よろしお、」
「おらァアアア！！！」
「ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛」
有言実行。慈悲はない。
私の渾身の目潰しが鬱さんの両目に炸裂した。
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
