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魔力持ち、やっと会えた？魔王から掛けられるとしたらもっと物騒な言葉だと思っていた私は眉を潜めた。
一般的に、自然界や霊的なものが持つ力の根源、エネルギーを魔力と称し、特別な詠唱によりこの魔力を借りて起こしている超常現象が私たち人間が使っている魔法というものである。
しかし極稀に、この詠唱を必要とせず、己の中に魔力を持った人間が生まれる。
これがいわゆる魔力持ちと呼ばれるのだが、私がまさにそれで、詠唱無しで元来備わっている身体能力を底上げできる自己強化の魔力持ちだ。
他に詠唱無しで魔法が使えるのはコイツらのような特別な種族と生物のみ。そしてその特性を持って生まれた人間が、自分は魔力持ちだと言って堂々と歩ける世の中ではない。
もちろん魔力持ちはれっきとした人間で、間違っても魔族とはなんの関係もない。私が魔王に会ったのも今が初めてだ。
なにが目的か掴みかねている私みて魔王が口の端を上げた。
『君を無理やり招待しても良かったんだがな、それじゃ面白くないから勇者ご一行に連れてきてもらったんだ。ようこそ我が城へ』
言っている意味がわからない。
相変わらず嫌な笑みを浮かべる魔王の横で黒髪が少し同情したような顔をした。
『まぁ何言ってんコイツらってなると思うねんけど、簡単に説明するとな、』
もうお前は帰れへんってこと。
黒髪のその言葉と同時に棒状のものが床から飛び出したかと思えばまるで檻のように私を囲おうと収束する。
「はっ！？ちょっとまっ、て！？」
咄嗟に隙間に飛び込みどうにか閉じ込めは防げたものの、走っては跳び、避けては着地するたびに次々と魔法陣が床に現れ、鎖に触手にトリモチめいたものまで次々と私に襲いかかる。
『はえーめっちゃ避けるやん。やるなぁ』
「っ、こんの・・・！」
次いで氷でできた犬が飛び掛かってくるのを短刀でいなす。勢いを殺し切れなかった犬が柱に衝突して砕け、触れた箇所が音を立てて凍りついていく。
慌てて手を離せば短刀は床に落ちる直前、氷の塊となりカランと涼やかな音を立てた。
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
