狼 ページ10
書いていたのは彼らが考えたであろう武器だ
爆弾に刃物、ライフルと、、あと見たことない装置やな
デザインも申し分ないし仕掛けが面白い
2「あ、、その紙」
『面白いじゃないか』
1「暇だったから4人で描いてたんです」
3「皆親が裏社会出身らしくて」
…ん、、？
あそうなん？？
4「さっき事故紹介し合ってて…」
3「おい、漢字」ﾎﾞｿｯ
4「自己紹介し合ってた時に判明したんですよ」
まあまあ俺も裏社会に足踏み込んどるもんな
『んじゃあお前達に俺も自己紹介しとくか』
『俺はテト・ヴォルフ、これは偽名だ』
『本名は、、…A・スカイ』
3「スカイ…」
『この名前は使うことが殆ど無い、テトとでも呼んでくれ』
4「分かりました」
『それでなんだが…お前達の名は？』
「「「「……」」」」
3「ない……です…」
おぉ、無いんか……
4「俺はいっつも“お前”って呼ばれてた」
3「俺もだ」
2「僕も、」
1「皆一緒だ…」
うーむ……
名前が無いのは不便だ
効率も下がる
『お前、“アインス”』
1「ぇ、、」
『“ツヴァイ”』
2「ツヴァイ…」
『“ドライ”』
3「はいｯ！」
『“フィーア”』
4「ぼ、、僕の名前、、フィーア…？」
『そうだ、それがお前達の“仮”の名前だ』
まだ身分証らしき物も無いし幹部に見つかって半殺しもあり得るからな
とっとと紹介せなやな
A国の裏社会人達は名前のない奴らが大半を占めている
後々自分の好きなように名乗る奴が多い
…多分やけどこの感じは
『彼方の国でのお前さんらは死んだ事にして、此方の国で新しい好きな名で俺の元で働くか…
まぁ、もちもん自由に此処じゃないとこに行ってもええんやけどな、』
顔を見合う4人
『明日またご飯持ってくるから、それまでに考えてくれないか？』
『あぁ、寝床はそこのベットと、、ベットで寝付けなかったらそこのソファーを使ってくれ』
それだけ言い残し俺はラボを出た
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