番外編 二−三 ページ40
＿＿＿＿夜。
辺りは真っ暗になり、足元すら見えない状況。
あたし達は、近くの壁に寄りかかるように眠る。
ザッと複数の者が徘徊する音で目が覚めた。
その音はあたし達の前で止まる。
「っ…誰ですか？」
恐る恐る声をかける。
「お嬢ちゃん、いい髪してるねぇ。おじちゃんたちと一緒に来ない？」
そいつらの顔を見ようと顔を上げると、ランタンのようなものを持って明かりを灯していた。
そのお陰で、顔が見える。
「いやだ、と言ったら？」
強がり、挑発するようにいう。
「無理矢理にでも連れていくさ」
「…御生憎様、連れがいるんでね。無理矢理だろうと行く気は無いね」
「ってめっ！言わせておけば…！」
男の1人があたしの手を掴む。
刹那、男の手に少し小さな手が置かれた。
「汚い手で僕のAに触れないでくれるかい？」
ノッビアだった。
「ノッビア…？起きていたの？」
「いや、今起きたところだよ。うるさい声が聞こえてね」
ノッビアの目は、怒っていた。
あたしは、その顔を見たことがあった。
人に絶望し、世界に絶望し、自ｻﾂを図ったことがあったのだ。その時の目と同じだった。
「ああ？なんだ、男付きかよ。此奴も上玉だ。売りゃあ金になる」
ノッビアを…売る…？
「ははっ！これで俺らも…！？」
そいつの表情は、驚きと困惑に満ちていた。
「君達…地雷踏んだね…？」
ノッビアが冷や汗をかきながらいう。
何故なら、あたしたちの周りの風景は、まさに地獄絵図。鬼や血の池、針山…更には閻魔大王まで見える。
「さぁ、お前達はなんの罪だい？」
あたしは少し笑いながら言った。
((Aの力…それは、Aにとっての足枷でもあり、変え難い怒りの象徴でもあった))
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MAKOTO@低浮上(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！そう言っていたただきありがとうございます！頑張ります！ (2017年3月8日 0時) (
レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - とってもいい話でした。理由シリーズの雲雀の方も読みました！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝさん» 正直、男でも女でも書けたのですが、男だと書きやすいので、男にさせていただきました。面白いと言っていただき、ありがとうございます！ (2016年10月16日 21時) (レス) id: 72d8bdffe2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ(プロフ) - 面白かったです。
マーモンって性別どっちなのか明言されていないので女の子? とか思ってましたが、男の子……いいですね! (2016年10月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@骨折♪←(プロフ) - レイナさん» ありがとうございます〜 (2016年6月23日 17時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
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