番外編 二−二 ページ39
街に出た。
久しぶりの街は、相変わらず賑わっている。
………表通りは。
あたし達は近づかなかったが、裏通りも相変わらず治安が悪い。目つきの悪いゴロツキがこっちをちらちらと見てくる。
「…鬱陶しいね」
「ノッビア…？」
不機嫌そうに彼は呟いた。
あたしの右手を握っているノッビアの左手は、固く、強く力が込められていた。
彼の纏う雰囲気も、不思議と怖いものに変わっている。
でも、そんな彼をあたしは咎めることが出来なかった。
分かっていたのだ。彼がそんなに怒る理由。怒らせている理由。
あたしのせい。
あたしの髪色は珍しい。
本で読んだことがあった。
キャバッローネというイタリアンファミリーのボスの髪色は金色だって。
世界でも、あたしやそのファミリーのボスの様に綺麗な金色は珍しいらしい。
だから、売るために狙われる。
そいつらから、ノッビアはあたしを護ろうとしていることくらい、あたしには分かる。
「…手を出されなければ大丈夫だから、ね？」
宥める程度に、ノッビアに声をかける。
「…うん」
軽く、小さく、彼は頷いてくれた。
よかった。
((安堵の気持ちは彼に対するものか、それとも___))
____続く
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MAKOTO@低浮上(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！そう言っていたただきありがとうございます！頑張ります！ (2017年3月8日 0時) (
レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - とってもいい話でした。理由シリーズの雲雀の方も読みました！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝさん» 正直、男でも女でも書けたのですが、男だと書きやすいので、男にさせていただきました。面白いと言っていただき、ありがとうございます！ (2016年10月16日 21時) (レス) id: 72d8bdffe2 (このIDを非表示/違反報告)
ﾍﾟﾝﾈｸﾞﾗﾀﾝ(プロフ) - 面白かったです。
マーモンって性別どっちなのか明言されていないので女の子? とか思ってましたが、男の子……いいですね! (2016年10月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@骨折♪←(プロフ) - レイナさん» ありがとうございます〜 (2016年6月23日 17時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
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