【ツイステ】うざ【男主】

い。 ページ34

･




「俺は、サメちゃんの事がマジで嫌い」

『……知ってる』

「でも、それ以上にサメちゃんの事が好き」




唐突にとっくに知っていることを宣言されたかと思いきや、その真逆の意味を言われて、俺の思考回路は停止した。

涙も一緒に止まった。




『え、な、何その冗談』

「冗談じゃない。サメちゃん、いつも面倒な解釈するから、俺の話黙って聞いて」




言われた通り黙る。

だって、好きな人に好きだと言われて抵抗出来ると思う？俺にはもうひねくれた返しをする余裕も無くなってしまった。


すると、ただでさえパンクしている俺にとんでもない爆弾を落としてきた。




「サメちゃんってさぁ、俺の事好きじゃん？」

『は、はぁ！？』

「だって俺の事ばっか追いかけてくるもん。それなのにさぁ、全然好きとかは言わないじゃん。マジで素直じゃないしそこがサメちゃんらしいけど」




え、知ってたの？
知ってたのに、今まで俺の気持ちを気付かないふりし続けていたってこと？は？捌くぞ。




「でもさぁ、小エビちゃんと付き合うって言った時、初めて自分の気持ちから逃げないで、俺に付き合わないでって拒否したじゃん」

『まぁ、うん……』

「俺、すっごく嬉しかったんだよねぇ。凄い真剣に嫌そうな顔でさぁ、初めてサメちゃんが自分の気持ち正直に恥ずかしがらずに言ってくれて」




趣味わる。

そう言ってやりたかったが、恥ずかし過ぎて死にそうで俺はもう何も言えなかった。




「サメちゃんって小エビちゃん絡みだといっつも新鮮な顔見せてくれんの。ま、サメちゃんは気付いてないみたいだけど」

『新鮮？』




･

す→←さ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す