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『あのさ、腕、痛いんだけど』




何だか不機嫌そうだったから黙って着いて行ってあげたけど、普通に腕が痛くて耐えられなくなった。こいつ、俺の腕をなんだと思ってるんだ。

しかし、俺の言葉なんて無視して無理矢理彼の部屋に入れられた。何こいつ。急に部屋なんか居れて何?




「……サメちゃん」




何故か、泣きそうな顔で聞いてきた。


意味分かんない。
泣きたいのはどう考えてもこっちの方だ。急に不機嫌だと思いきや意味分からず連れてこられるし。
ただでさえ、数分の記憶喪失にも戸惑っているのにそんな顔されたら尚更混乱するじゃん。




『なっ、何?俺悪い事した?まあ確かに俺なんていつも鬱陶しいし面倒臭いし妬み口ばっかだから嫌になるよね』

「そういうことは聞いてないから。サメちゃんってさぁ、鈍感ってよく言われない?」

『は?お前だけには言われたくないんだけど』




俺が二年間ネチネチとお前の事好きなの気付いてない癖に、俺が鈍感だって?

俺はお前の言動の裏を読み客観的な視点を常に持ってる。その俺が鈍感?それはあの鈍感天然ヒロイン小エビに言ったら良いのでは?




「ウミヘビくんにマジで何もされてない?痛い事とか気持ち悪い事とか」

『強いて言うならお前が今俺の手握ってる方が痛いわ』

「それはごめんだけど、掴んでないとサメちゃん逃げちゃうじゃん」




逃げる訳ないだろ。
ここまでお前のことが好きで今部屋の中に入れて正直ニヤけてしまいそうなのを下唇噛んで誤魔化してるんだから。

ていうか、何で彼はジャミルくんを警戒しているんだろ。別に悪い事なんてされてないし寧ろオムライス貰ったし。


首を傾げて彼の様子を不思議に思っていると、急にぽすっと抱き締められた。
自分の顔に一気に熱が集まる事が伝わる。




「はぁーー、未然で良かった。マジでサメちゃんに何かあったらどうしよかと思ったじゃん」

『は?ちょ、離して。何?お前壊れたの?』

「壊れてないし!!言っとくけどさぁ、サメちゃんもうちょっと俺が遅れたらヤバかったから!俺がハラハラした分責任取って」

『はぁ?何しろって言うんだよ』

「俺と一緒に昼ご飯を食べる」




……は?




ご→←く



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きのこ(プロフ) - 天さん» ありがとうございますー!!作者の需要の無い解釈まで読んで下さりありがとうございます!面倒臭いやつですよね笑激しく同意です。 (2021年1月25日 18時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
- 遅くなりましたが、もしもの話読みました。ジャミルもフロイドも好きなので嬉しかったです。バッドエンドの理由がジャミルらしくて、やっぱり面倒臭いやつだなと思いました(笑) (2021年1月25日 16時) (レス) id: 5c82add3f1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 緋にゃんさん» リクエストありがとうございます!良いですねd(≧▽≦*)ストーリーが思い浮かんだら、是非投稿したいですー!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
緋にゃん(プロフ) - もしもジャミルの方に惚れたらとかの番外編?とか読んでみたいです! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 152c3eadfc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 天さん» 分かります。やる時はやる、そんな監督生ちゃんが好きですー!夢主くんは自分が恋人という幸せに結構浮かれてますね笑良かったね、と心温まります笑最後のエーデュースは次作の方がエースメインなので匂わせ風に入れてみました!最後までありがとうございます(*´▽`人) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きのこ | 作成日時:2021年1月13日 0時

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