な ページ22
・
「カリム、勝手な行動をするなって言っただろ!いつも苦労するのは俺なんだ」
「ごめんなぁ、ジャミル」
『まあまあ、俺の好きな人の悪口、それ以上言うなって』
「お前は永遠黙ってろ」
辛辣。
あの日以来、俺はこのネタを彼によく使うようになった。
当たり前だ。こんな面白いネタを言わず生活できると思うのか。自分で言いながらも笑ってしまいそうになるほどだ。
ここ最近はなんだか毎日が平和に感じる。ジャミルくん達と居るからあのウツボと海老とも顔を合わせないことが原因だろうか。ストレス源が消えたから良い事だ。
「小エビちゃん、ぎゅってしていい?」
「ええっ、こんな所でですか!?」
わぁ、最悪です。
見せつけられているのかと錯覚してしまう程俺の視界に入る場所でイチャイチャしてます。
まあ、俺が意識し過ぎているだけですけどね。
本当に何でお前らは人前でイチャイチャしているんだ。お前らこそ自分の巣の中で勝手にイチャついてろ。リア充爆発しろ。
「……まだ見てるのか?」
『え、何を?』
「あの二人に決まってるだろ」
ジャミルくんが、俺に対して小さな声で聞いてきた。
見たくて見てるわけじゃない。俺の目が勝手にあっちを見ちゃうんだよ。あー、やだやだ。
うん、見なかったことにしよう。
あれはただの深海魚と無脊椎動物の戯れだ。そう、あれは俺の知ってるウツボと海老じゃない。落ち着け俺……。
「ん?二人でコソコソと、何の話だ?」
「何も無い。ほら、早く行くぞ」
カリムくんの純粋な問に対して俺は無言を貫いた。
・
631人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこ(プロフ) - 天さん» ありがとうございますー!!作者の需要の無い解釈まで読んで下さりありがとうございます!面倒臭いやつですよね笑激しく同意です。 (2021年1月25日 18時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
天 - 遅くなりましたが、もしもの話読みました。ジャミルもフロイドも好きなので嬉しかったです。バッドエンドの理由がジャミルらしくて、やっぱり面倒臭いやつだなと思いました(笑) (2021年1月25日 16時) (レス) id: 5c82add3f1 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 緋にゃんさん» リクエストありがとうございます!良いですねd(≧▽≦*)ストーリーが思い浮かんだら、是非投稿したいですー!! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
緋にゃん(プロフ) - もしもジャミルの方に惚れたらとかの番外編?とか読んでみたいです! (2021年1月20日 22時) (レス) id: 152c3eadfc (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 天さん» 分かります。やる時はやる、そんな監督生ちゃんが好きですー!夢主くんは自分が恋人という幸せに結構浮かれてますね笑良かったね、と心温まります笑最後のエーデュースは次作の方がエースメインなので匂わせ風に入れてみました!最後までありがとうございます(*´▽`人) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 4f05699535 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きのこ | 作成日時:2021年1月13日 0時