大人になったプリンスとプリンセスは…【stpr】

10話〜電話〜 ページ10

夢主side
『るぅちゃんが。』
と言うと、若干嫌な顔をしながらも僕のスマホを受け取った。





ころんside
こ「もしもし」
僕がそう言うと、
る[ころちゃん帰ったら覚えておいて下さいね？]
と、言われた。いや、もうこれ脅しでしょ。
どんだけ、Aの事好きなんだよ。
僕も好きだけど。
そう言えば僕っていつAを好きになったんだろ。
まぁいいや←
こ「忘れとく。」
ふざけてそう言う。すると、
る[僕は覚えてますからね？]
これは本人の声にできるだけ似せた“音声”だから本人ではない。だけど、一瞬るぅと君が、もう帰って来てる、って思った。
…いないけど。

チラッとAを見ると泣きながらもゲームを進めている。
いや、それでまた泣かれたら困るのこっちなんだけど。

コメントを見ると、頑張れ、や、流星さんならできます！などの励ましのコメントで溢れている。
Aは、やって、と言われると終わらないと次に進まないタイプ。

だから、これもクリアするまでやめない。
もうすぐ、クリアできるけど。

頑張れ。

僕も口には出さないけど、心の中でAに励ましの言葉を送った。

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